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元大手スーパーの正社員が語るブラックエピソード5選。このような企業に入社しないためには。

 


(初めまして。かわんちゅです。 新卒で大手スーパーに就職しましたが働き方が合わず1年で退職しました。その経験から働き方に関する分野に興味を持ち人事・労務系の記事を執筆するライターをしています。今回はブラック企業に入社する人を1人でも減らしたいと思いジョブシフトに寄稿させて頂きました)

 

 



 

ネット上で小売業、特にスーパーの正社員ってブラックだとよく言われています。 結論から言うと、私が入社した大手スーパーもブラック企業でした。 この記事ではそのブラック企業でのエピソードと、そういったブラック企業に入社しないためにどうすれば良いのかをご紹介します。

ブラックエピソード5つ

それでは実際に大手スーパーに入社して経験したブラックエピソードをご紹介します。  

1 5泊6日の新入社員研修

まず1つ目は入社早々いきなりの出来事である5泊6日の新入社員研修です。 4月入社のはずが3月から行われたのでその時点でブラック臭がしますが、その研修の中身も散々で

  • マンホールを踏んだら説教
  • 喉が枯れるまで大声で社歌を歌わされる
  • 罵倒を受けつつそれを返すような大声を発しながら手漕ぎボートを漕ぐ などが行われたのです。

 

私はこのような声を張る研修が続いたせいか、喉に違和感を覚え病院に行きました。 診察の結果しばらく声を出さない方が良いと言われましたが、研修に戻ると特に休ませてはくれずそのまま声を張る研修は続きました。      

2 自爆営業

2つめのブラックエピソードは自爆営業です。 スーパーを利用したことある人は見たことがあるかもしれませんが、うなぎ予約とか、クリスマスケーキの予約とかのカタログ予約販売というものが存在します。

 

お客様への販売と別に、これら予約商品を「よければ買ってくださいね」というふうに上司から言われるのです。

 

強制的に自社の商品を買わせることは自爆営業となり違法なため「よければ・・・」というニュアンスなのですが、新入社員は7万円のノルマが割り振られ、週に一回くらい「かわんちゅさんの購入金額〇円」という通知が来るなど半ば強制的なのが現実です。

これでも自爆営業はしていないというスタンスでいるのが本当に納得できませんでした。  

3 出世するほどブラック化

個人的にこれが一番ブラックだと感じているのですが、出世すればするほどブラック化していくことを採用時にひた隠しにしているという点です。

 

私がいたスーパーは大手ということもありサービス残業には結構厳しい部分がありました。 月に残業できる時間も上限があり、一見まともな企業だと感じます。

 

しかしこれも出世して管理職になれば残業代は出なくなるし、勤務時間も7時から23時に増える、休みも年間20日減るなど環境がどんどん劣悪になっていく実情があったのです。

 

それを採用時などにはひた隠しにしており、入社してしばらくしないとわからないような環境にしているのです。 もう気づいた時には企業に染まっていて、辞める人の数も減らすことができるという策略です。

 

私はこの実情に早く気づいて本当によかったと思っています。  

4 転勤の多さ

最後に転勤の多さもブラックエピソードの1つとして挙げられます。 面接時に、転勤は平均3年に1回のペースで早くて2年くらいだと聞いていました。

 

しかし現実は長くて1年半くらい、半年で転勤している人も少なくありませんでした。 その原因は

 

ブラックな環境に嫌気がさして辞める人が多い

その度に欠員補充の人事異動が行われる 

 ↓

転勤数が多くなり、嫌気がさして辞める

また欠員補充の人事異動が行われる

 

という負のスパイラルでした。

5 上司のブラックエピソード

今までは実際に私が体験したエピソードでしたが、1つ上司が体験していたブラックエピソードをご紹介します。 それは、奥さんの出産日が繁忙日と重ならないように帝王切開で出産日を固定していたというエピソードです。

 

ーパーは土日はもちろんのことクリスマスなどの忙しい日は休むことができません。 しかしだからと言って出産の日をずらすなんて非人道的だと思いませんか。

 

私は将来結婚して、奥さんにこのようなことをさせたくないので退職してよかったなと思っています。

このようなブラック企業に入社しないためには

今回紹介したブラックエピソードは実際に企業に入社してわかったようなことばかりでした。 しかし、退職後に募集要項や四季報に載っている情報をみるとニュアンスが少し違うだけでブラックな要素があることに気づきました。

 

そこで、入社してからブラックだと気づいて後悔しないために事前情報で判断する方法を紹介していきます。  

転職サイトを利用する場合

転職サイトを利用する場合、情報をいかに収集できるかがブラック企業に入社しないためのかぎとなります。

 

ブラックかどうかを判断する情報でおすすめなのは

入社3年以内の離職率

・有給休暇消化率などの数字を開示しているか

 

これらの情報です。

入社3年以内の離職率

会社は入社して辞めるとしても3年はいたほうが良いという風潮があります。 そういった風潮がある中で、3年以内に会社を辞める人の割合が多いと、その企業はなんらかの問題がある場合が多いです。

 

転職サイトなどに記載されている3年以内離職率が高い企業は少し疑ってかかったほうが良いと思います。

有給休暇率などの数字を開示しているか

入社3年以内の離職率が高い場合は怪しいと先ほどお伝えしましたが、そもそもそういった情報を開示していない企業も多く見受けられます。

 

私がみる限り、離職率などの情報を開示している企業は離職率が低い企業が多かったです。 つまり、離職率が高い企業はその企業にとって知られたくない情報なのでそもそも記載していないということです。

 

これは離職率以外の情報にも言えます。 他の情報は書いてあるのに、有給休暇消化率が記載されていないなどです。

 

ちゃんと有給休暇が消化されているならその情報を記載しない手はないので載せていないということはなんらかの事情があるのです。 こういったように良いことしか記載していないといったケースもかなり多く見受けられますので、離職率や有給休暇消化率などの項目がしっかり記載されているかどうかを確認しながら募集要項などを見てみてください。

 

転職エージェントを利用する場合

ブラック企業に入社しないためには情報を集めることが大事なのですが、やはり転職サイトで調べるにも限界があるし、そもそも情報が開示されていないパターンもあります。 そんな時は転職エージェントの利用がおすすめです。

 

転職エージェントなら企業の人事担当者との繋がりがある場合もあり、ネット上で流れている情報よりも正確で最新の情報を手に入れることができるからです。 また、それだけでなく転職エージェントは転職活動における面接対策や年収交渉などもしてくれるところもあります。

 

情報を集めるだけでなく、転職活動に関するフォローをしてもらえることは非常に心強いと思いますのでぜひ利用してみてください。 

まとめ

私がスーパーに入社して経験したブラックエピソードと、それを事前に防ぐためにどのようにすれば良いかをお伝えしましたが、やはり企業というものは入社してみないと実態がわからないものです。

 

私が入社したスーパーも、募集要項や面接などで出会った人事担当者の雰囲気がよかっただけに、入社後にどんどんブラックさが露呈してきてショックでした。 こういったことにならないためにも事前に転職サイトでの情報開示率を気にしてみたり、転職エージェントなどを利用してその企業の本当の情報を手に入れるようにしてください。

 

この記事を書いた人

 


新卒で東証一部上場企業に入社する→ブラック企業で1年で退職→いなフリ大洲(愛媛)に参加→新卒採用や働き方改革などの人事・労務系の記事を執筆するwebライターに。 【記事の執筆依頼はDMまで!相談だけでもどうぞ!⇒ブログ 

kawaaanchu.com

 

 

 

 

 

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