フルタイムでなくても、年収300万円稼がなくてもいい「新しい働き方」
先日、ニャートさんが書かれたこんな記事を見かけました。「年収300万円を稼げない私」と題して、続いているこのブログ記事は、うまく働けない私が、なぜうまく働けないのか、ということを淡々とつづっています。
彼女の抱えている辛さは、ブログを読むと痛いほど伝わります。それでは、その辛さはどうすれば解消されるのか。あるいは私たちはどう変わっていけばいいのか。
ここでは、そんなことを考えてみたいと思います。
申し遅れました。私は、普段『京大卒の主夫』というはてなブログを書いています。実際には、ほとんど兼業主夫状態で、いまは時短正社員としてIT系の会社で働いています。今回、なぜかお声がかかったので、寄稿していますが、どちらかといえばあまり働きたくない、働けない側の人間です。いや、だってみんなフルタイムで働くのしんどいじゃん。育児や家事も立派な仕事だし、それ含めたら時短だけど立派なフルタイムだよ、と思って働いていますし、そんなことをブログでも綴っています。
さて、私もいまとなっては時短勤務でそれなりには稼いでいますが、それまでは専業主夫していたので、ほとんど稼いでいませんでした。「稼ぐこと」はけっして当たり前ではない、ということからまず話をしたいです。
年収300万円稼ぐということ
心身ともに健康で、正社員・フルタイムで9時~18時、またはそれ以降もある程度は残業ができる、という方ならそれほど難しくありません。世の中の働く仕組みがそれを前提に動いているからです。
逆にいえば、それができなくなったときに、急に年収300万円を稼ぐことが難しくなります。
妊娠・出産・育児のタイミング
通勤に1時間以上かかる場合、こどもを保育園に預ける場合であっても、通常は19時までにはお迎えに行く必要があります。余裕を見て時短する、延長保育料を払いたくない、という場合は時短という選択肢も当然ありますが、なかには時短勤務では認めてもらえない、時短勤務をすることで評価が下がる、という会社もあります。世知辛いですね。
病気やケガをしたとき
通院に週1通わなければならない、あるいは一日8時間働くことが体力的にも精神的にも難しいこともあります。短期的に治るものであればともかく、一生涯付き合わなければならない障害となったとき、ずっと時短でときどき休むけど給料は今までと変わらずヨロシク!という条件を会社はなかなか飲んでくれません。ほかにも毎日8時間以上働いている社員もいっぱいいます。恣意的な特別対応は不公平感が生まれますし、会社としては当然の判断なのかもしれません。でも、その人にとっては致命的なダメージです。
これらのケースはいくら本人が仕事をしたい!と意欲を出していても、その通りに仕事ができない、ということで本人にとってもストレスです。冒頭に紹介したニャートさんも今まさにこの状態にいるのだと思います。こうした状況に陥ると自己肯定感も低くなりますし、仕事がない、できないということ自体がコンプレックスとなってしまいます。
子どもがいても働きたい、障害があっても働きたい、介護しながら働きたい、そうは思っていても、働けない人の声を私は採用担当としていっぱい聞いてきました。そういった方を、なんとか「正社員」で採用したい、と常々思っています。そうした人が、正社員として働ける世の中がいいと思っています。
それには、社会の側・個人の側、それぞれで変わっていくべき意識があります。
なぜ「正社員」なのか
よほどスキルのあるエンジニアやデザイナーなどは除いて、非正規雇用では稼ぎづらいのが現実です。非正規雇用の場合、通常は時給計算で給与が決まります。
働いた時間分だけ給与がもらえる。単純ですが、働けない時間が多ければ、当然その分給与は下がります。
正社員であれば、月給制のところが通常です。そのためGWの大型連休があっても、年末年始を休んでも、1ヶ月分の給与がもらえます。安定して固定的な金額の給与が入ってくる、というのは生活を安定させるうえではとても重要な要素です。台風で工場が動かなかったらその月の収入が減る、では困るのです。だから、私は時短であっても、週4勤務であっても、正社員での採用・応募を推奨しています。
また、最近流行りのフリーランスも私はやや否定的な立場です。フレックス勤務なども実はやや否定的なのですが、前提として「自己管理」「自己責任」があるからです。仕事を自分で組み立てる、自分を律して責任をもってやり遂げる、積み上げた信頼を大切にする、そういったことができる優秀で能力のあるフリーランスの人はごく一部です。管理されないから楽、という気持ちでフリーランスを目指すことは、マジメにフリーランスをしている人にとっては迷惑な話です。
健康で、家庭の心配のないフルタイム男性前提の働き方
多くの会社は、健康で、家庭の心配のない100%仕事に振りきれるフルタイム男性(あるいは男性社会のなかで勝ち抜いてきた女性)を前提にして明示的・暗黙のルールを整えています。ようやく潮目が少しずつ変わっているのかな、と思うところはありますが、まだまだ日本の労働市場ではそれが一般的です。
100%コミットの働き方ができる人が他にもいっぱいいた時代は、それでも会社は廻ってきたのだと思いますが、そろそろそれでは廻らなくなってきたという会社が増えているように思います。慢性的に人手不足なのは、柔軟な働き方に会社が対応しきれていないからです。
会社の採用力という意味では、柔軟な働き方のメニューが豊富な方が圧倒的に有利です。
ニャートさんもそうですが、優秀で頭の回転の速くて考察力も鋭いのに、障害(あるいは障害未満の特性)によって働けないという行き場を失っている人材はたくさんいます。いま求められているのは、そのマッチングシステムです。採用人事サイドにも、そういうマーケット視点で採用媒体を探し、周りを納得させるスキルが求められています。
障害は社会の側にある
これも、福祉界隈では当たり前に言われていることですが、障害は本人が抱えているものではなく、社会がその人に対応していないことから起きるものです。
フルタイムで働けなくても生きていける社会なら、働けないことは障害にはなりません。それで困っているから障害なのです。
決して、社会全体に責任を押し付けたいわけではありません。
いつまでも経ってもフルタイム前提の働き方しか受け入れられないという社会は衰退していきますよ、という警鐘を鳴らしたいのです。フルコミットできる社員の存在にいつまでも甘えるな、という話です。フルタイムじゃない正社員、週3で働く正社員、時短の正社員、いろいろな働き方の正社員がいてもいいと思います。
柔軟な働き方ができる、いつでもどこでも働ける、そうした環境は整えようと思えば、簡単に整えられます。そういうノウハウや情報・知見はとにかくどんどんシェアしていきましょう。私も定期的にそういった情報を発信しつつ、みんなが働き方に縛られない自由な社会に貢献したいと思っています。これらが、社会の側で変えていく意識になります。
年収300万円は必要か
一方、個人レベルで見ても、なんとか生き抜くスキルはやはり求められると感じています。自己責任論にするな、と言っていても、社会が変わるまでに生き抜けなかったら意味がないからです。
もちろん、お金があるに越したことはないのですが、生活コストはたしかに体感的にも下がっていると感じています。ただし余裕のない生活は、人のやさしさを奪います。
前提としてあるのは、やはり少額でも固定的に安定した収入を得られることです。そのうえで、積み増しで副業なり複業なりをしていくのは、視野を広げる、スキルを増やす、稼ぎ口を増やす、などメリットは大きいと思います。働きすぎないように自己管理するのも、もちろん大事なので、無理はしちゃだめですが。
仮に、私が年収300万円以下、独身で過ごすとしたら、家賃はシェアハウスあるいは格安物件で3万円以下に抑え、風呂は近くのジムなどを利用し、固定費のコストを抑えます。そのうえで、消耗品費や食費を最低限に抑えるスキルを身につけ、少しずつでも自分のリソースを切り分ける、あるいはシェアをするなどして、稼げる分野を増やします。このあたりは、「しょぼい起業で生きていく」でえらい店長さんという方が述べていることを参考にしてください。なんとか生き延びていく戦略はネット上にも本にもたくさん転がっています。
現状の日本では、まだ社会福祉制度は機能していて、助けを求めればある程度助けてくれるところもあります。助けを求めるのも、助けてくれる人を見つけるのも、立派なスキルの一つです。しんどいときは、なんとか助け合って生きていくしかありませんし、意外と世の中優しい人もいっぱいいます。
「稼げない」を肯定する
働けない人、稼げない人がそれでも生きていく術はあるのか?という問いに対して、頑張れとか、稼げとか言うつもりはありません。働けないなら、稼げないならそれでもなんとか生きるしかない、というのがわたしの答えです。
皆が稼ぐ必要もないし、稼いでいないときの経験もまた、何かの役に立つかもしれません。少なくとも、ニャートさんは稼いでいなくても、少なからずファンがちゃんといて、私も多くの影響を受けています。めっちゃ稼いでいるどこかの社長の訃報にはちっとも悲しめなくても、ニャートさんがいなくなったら悲しいです。だから頑張って生きてほしいし、力を抜いて、もっとふらふらしてていいと思っています。
「寄り道、脇道、回り道。しかしそれらもすべて道」というのはスマイルプリキュアに登場するキュアビューティのあまりにも有名な言葉ですが、人生まっすぐ進む必要もないし、寄り道や脇道が許されるほうが、ずっと気楽に生きていけるし、ときには役立つこともあるんじゃないでしょうか。
現役ホワイト企業勤め人が伝える「ホワイト企業に就職するために必要なこと」
まずは簡単な自己紹介から。
私ことリリンは、いわゆる「サラリーマン兼業ブロガー」です。
- 昼間は某大手化学系総合化学メーカーの製薬部門で働く超ホワイト勤め人
- 夜や休日は、副業でいくつかのブログメディアを運営しているブロガー・アフィリエイター
普段は痔に関することをメインに発信しつつ、副業としての働き方や生き方もブログ記事やツイッターでちょこちょこ発信をしたりしています。
ですが今回は「ホワイト企業で働きたい」と思っている学生の方、就職活動中、転職活動中の方に向けて、私なりの体験や意見をしっかりまとめてお伝えしたいと思います。
本寄稿記事の対象
経歴紹介
早速ですが、私の経歴を書かせていただきます。
私がこれからお話する様々な情報の担保に、少しでもなっていれば幸いです。
※「有益な情報だけ」が知りたい方は飛ばしていただいて大丈夫です!
15~20歳は「工業高専」で過ごしました
私は小中学生のころから理系教科が得意であり、高校進学も通常の進学校ではなく「工業高専」を選択しました。
※高専とは、中学校卒業生を受け入れ、5年間の一環教育にて優れた専門技術者を養成する学校です。高校とは違い、大学や短大と同じ高等教育機関として扱われます。現在、日本全国に57の高専があります。
高専で5年間、工業系の勉強や実習を主にしてきました。
加えて言うと専攻は「生物化学」で、バイオの知識や実験技術を学んできました。
白衣を着て、フラスコをフリフリしているイメージをしてもらえれば良いと思います。
普通の人であれば、この年代は進学校に通って普通の「受験勉強」をしている時期ですね。
そんな時期に私は、工業高専に通って工業関係の専門知識を学んでいたわけです。
一般的な学歴キャリアとは明確に違うわけですね。
とはいっても、私個人の高専時代の学校成績は平均して中の下。
酷いときは下の中まで下がっていた時期もあります。
私自身、理系が得意とはいっても勉強自体が大っ嫌いな気質です。
なんとか頑張って赤点回避をしていた、という日々でしたね。
20歳~、某大手総合化学メーカーに就職しました
高専卒業後は、新卒入社で某大手総合化学メーカーに就職しました。
配属は「製薬事業の工場の現場」でした。
結果論ですが、学生時代の生物化学専攻がそのまま評価されて配属された、ということでしょうね。
さて、新卒で製薬工場の現場に配属されたわけですが、ここがすごく恵まれた環境でした。
- 工場の現場仕事は、純粋に楽しい
- バイオ系の知識を存分に活かせる
- 人間関係が非常に良好
- 会社のお金で資格取得をさせてくれる
まさしく、「新卒ガチャで当たりを引いた」という感じです。
給与面
1年目時点で、額面20万/月。
9年目の現在(2019年)では、額面35万/月が固定給としてもらえています。
社内の昇給制度にしっかり乗っかり、順調に上がってきた結果です。
今後も上がり続ける予定です。
加えて、約6カ月分/年のボーナスや、厚い福利厚生もあるためとてもありがたいです。
(福利厚生の例)7万のアパートに住んでいる私ですが、会社補助で実質負担は2万ちょいです。
勤務時間
ここ1~2年は、だいたい毎日定時退社です。
17時30分には家に帰れます。
我が家には小さい子どもが居るので、保育園の迎えのためになるべく定時退社をしているのです。
もちろん、最初のころはそれなりに残業がありました。
何も知らない新人時代ですから当然です。
とはいっても、多くても1日2~3時間程度の残業ですから、全然苦痛ではなかったですね。
新人時代の努力があったからこそ、今は定時に余裕で帰れるといってもいいでしょう。
あまり長く語っても仕方ないので、経歴紹介はこの程度にさせていただきます。
経歴内容についてもっと聞いてみたい方は、是非ツイッターのほうで絡んでいただけるとうれしいです。
前提:新卒就職は運ゲーですが、勝率を上げることは可能です
本題に入りましょう。
まずは前提条件として、「新卒就職は運ゲー」という話をします。
私は新卒1社目でホワイト製薬企業を引き当てましたが、ぶっちゃけ「運」です
「新卒ガチャ」という言葉がありますが、まさしく確固たる事実です。
新卒1社目で「ホワイト企業」を100%引き当てることは、無理ですね。
自助努力だけではどうしようもないです。
私よりも成績が良くて、私よりも努力していて、私よりも人間として魅力的な人間はいくらでも同級生にいました。
しかし、彼らの半数以上が、就職の結果「ブラック寄りの企業」に新卒入社していました。
- 時代の流れ
- 景気状況
- 業種や業界
- 職場や上司
色々な要素はあると思いますが、総合的に考えて新卒ガチャは「運」の要素が大きいと言わざるを得ません。
「運」を引き寄せるための努力はちゃんとしていた
ただし、私は私なりに「運」を引き寄せるためにいろいろなことをしてきました。
社会人9年目の今に考えると、どれもおざなりで爪が甘かったと反省する内容ですが、なにかしらをやってきたことは事実です。
就職における「目標」は人によって違います。
そもそも論ですが、アナタにとって「就職活動・転職活動の目標」は何ですか?
- 給料
- 勤務体系、勤務時間
- 業種
- 上司や同僚との人間関係
何を重要視しているかは人によって違いますし、複合的な判断も当然あるでしょう。
私の場合は、「倒産の心配が少ない大手のホワイト企業に入社すること」がひとまずの勝利目標でした。
私がこれから話す内容は、すべてこの前提でもってお話させていただきます。
新卒の就職活動で大切なのは「これまでの努力」と「これからの努力」を結びつけること
単純に「努力」という言葉で表現をしましたが、「目標」や「道筋」という言葉に置き換えてもいいでしょう。
私は「勉強が大嫌い」だったので、高専への進学を決意しました
経歴でもチョロっと出しましたが、私は「勉強そのものが大っ嫌い」でした。
- 大学に進学して、22歳まで勉強はしたくない
- しかし高卒18歳だと、まともな就職先が見つかるかが全然分からない
- せっかく理系の勉強が得意なので、高専卒で20歳までは頑張って学生をやろう
- 高専卒ならば就職率は100%で安心。少なくとも就職浪人になる確率は低い
高専への進学を考えていたときの私は、こんな考えを持っていました。
ハッキリ言って、高専への進学はリスクも高いです。
一般的な進学校に進めば、18歳のときにもう一度将来設計を見直して大学を選んだり、専門学校を選んだりできます。
でも、高専に入った時点で「工業系の分野に進むこと」がほぼ確定します。
私は、自分が工業分野に進むことを15歳で決断したわけです。
就職活動は全力かつ短期集中で押し切った
高専5年生(正確には4年の後半から)に行った就職活動は、本気で取り組みました。
面接練習
ひたすら数をこなしました。
高専には就活のフォローをメインに受け持つ先生が居て、彼らが面接練習のフォローなどもしてくれます。
彼らの適切なアドバイスの元、たくさんの面接練習をしましたね。
学友同士でも面接練習をしたりしていました。
重要なPRポイントは「専門性の高い学問」を学んできたこと
エントリーシートや面接で特に重要視すべきPRポイントは、「高専で学んだ専門性の高い知識と技術」でした。
高専の教育目標の一つには、「現場の即戦力」というものがあり、これがなによりも重要なのです。
企業側としても、高専卒業生には「現場ですぐに働ける人材」を求めているので、しっかりPRしなくてはなりません。
受けた企業は「伸びている大企業」一択
就職活動を始めた際、受けられる企業の選択肢は膨大でした。
50や100ではききません。1000社近い企業の中から自由に選べたわけです。
なので、自分でいくら精査して悩んでも仕方ないと思い、
- 直近3年間で業績が伸びている
- 大企業(従業員数1万以上)
たった2つのおおざっぱすぎる指標で、適当に3社を選びました。
(正直なところ、私が今いる会社を候補に選んだ理由は、頭文字があいうえお順で”あ”だったからです。一番最初に目についたと言ってもいいでしょう)
3社は適当に選びましたが、もちろん企業研究は真面目にキッチリ行いました
で、就職活動の結果として「1社目」で内定をもらえました。
「1社目内定」をもらえた最大の理由は、「高専時代の努力」と「入社後の努力」が明確だったから
高専
- 専門性のある知識と技術を持っていること(私の場合はバイオ系)
- 工場の現場で働ける人間であること
入社後
- 化学系メーカーであること
- 現場でバリバリ働きつづけ、現場一筋で頑張ること
私が自己PRで重要視したポイントです。 拙い自己分析レベルですが、私が1社目ですんなり内定をもらえたのは「過去の努力と未来の努力」についてのPRが上手くハマったことに尽きると思います。
ここまで、私の経験ベースでの話をたくさんさせていただきました。
ここからはもう少し抽象度を上げていきます。
視野を広げて、皆様が自分事にまで落とし込めるようにしていきたいと思います。
情報がいくらでも手に入る現代で、「将来設計を先延ばしにする人間」にはならないようにしよう
私は就職活動において、なによりも「将来設計」を大事にすべきだと考えています。
まずは「情報収集」することこそ大切
一般的な人の場合
- 高校は普通の進学校
- 大学は「遊ぶところ」
- 就職は「大手企業の総合職や営業職」を目指す
はっきりいって、こういう人材は供給過多ですよね。
椅子自体の数は多くとも、人数が飽和しきっているので椅子の奪い合いになります。
私の場合
- 中学時代からネットの雑多な情報に触れていた
- 周りは大卒ばかりになることが既に分かっていた
- 「周りとなるべく競争をせずに済む方法」を探した
- 結果として「高専に入学し、製造の現場で働く専門性の高い人間」になることを選んだ
15歳時点で、就職までの未来設計がちゃんとしていたわけです。
情報収集と将来設計は早ければ早いほうがいい
時代はどんどん変わっていきます。
しかし、進学から就職までの将来設計を学生時代からしっかり練っておけば、大幅に崩れることはないでしょう。
多少の微修正は必要ですが。
誰にでも情報を得るチャンスはある以上、将来設計は早ければ早いほうが良いのは当然のこととお分かりだと思います。
忘れてはいけないのが、将来設計に必要な「情報」はいくらでも手に入れることができるという点です。
- 本
- インターネット
- 家族、親族、友人知人
もちろん、偏った情報に価値はありません。
幅広く様々なチャンネルから情報をつまみ、総合的に網羅していることが大切でしょう。
情報には常にバイアスがかかっています。
私の発信する情報だって、「ホワイト勤め人の発信」というバイアスがかかっているのは当然ですよ。
大事なのは、様々な情報を網羅的に取り込み、取捨選択し、咀嚼することです。
ホワイト企業しか知らない私が伝える、「ホワイト企業へ転職できる人」の条件
弊社には中途入社の方もたくさん居ます。
彼らに共通することは、優秀な新卒入社の人にも共通している点が多くあります。
そこで、私が考える「ホワイト企業へ転職できる人の特徴」をまとめてみます。
転職活動をしている方や、将来的に転職を考えている方には是非知っておいていただきたい内容です。
①専門スキル、知識があること
当たり前のことですが、省略するわけにはいかないので・・・。
専門の内容は深ければ深いほどいいですね。
必ずしも、現在の業務分野と完全に一致している必要はありません。
人生の中で「深い専門スキルを一度でも身に着けてきた」という事実が重要なのです。
そういう経験がある方は、新しい環境でもすぐに回りの知識技術を吸収して一流になっています。
②将来設計がちゃんとしていること
- なぜ転職してきたのか
- どういう職種・業種を希望して中途入社したのか
中途入社の優秀な方は将来設計や転職の目的が明確な方が多いですね。
なんとなくで転職活動をしていても、まともな転職ができることは少ないと思います。
しっかりと理由や目標を持って、「将来どうしたいか」がハッキリしているのがよく伝わってきます。
③コミュニケーション能力がある
決して、特別なことではないです。
高いコミュ力が必要とは言いません。
「普通にコミュニケーションが取れること」が重要なのです。
が、仕事上のコミュニケーションすら上手く取れない人ってたまに職場に居ますよね。
そういう人は、中途入社で入ってくる方々のなかにはゼッタイに居ません。
「転職する人」の次は、「転職先の企業」についてです。
現役ホワイト勤め人が考える、「ホワイト企業を見定める基準」
職業柄、製造業関係の人との交流や、サプライヤー、取引先との付き合いなどがあるため、私のこれまでの知見や経験、人から聞いた話をもとに「ホワイト企業を見定める基準、ポイント」を考えてみました。
①伸びつづける「業種」であること
一番重要なのは「業種」です。
いくら優れたビジネスモデルを組もうとも、優秀な人材が豊富であろうとも、「業種」がどうしようもない企業は厳しいです。
高確率でブラックです。
ホワイト業種の例
IT関係
インターネット全盛期の現代において、IT関係事業は鉄板ですね。
ハードウェア、ソフトウェアのどちらでも、IT関係は比較的ホワイトなところが多いと思います。
もちろん業績の振るわない会社も多いので、IT関係だから安心!ということではありません。
医療関係
私自身が製薬会社に勤めているので、医療関係のビジネスの強さは身をもって感じていますね。
人の命にかかわることなので、需要は決してゼロにはなりえません。
なにより、日本の医療制度は税金によって支えられています。
医療関係の事業が無くなるときは、日本という国がつぶれるときです。
そんなことは一個人が気にしてもどうしようもないので、気にせずいきましょう。
BtoB事業
「業種」という枠からは少し外れますが、「BtoB」のビジネスモデルを組める事業は強いですね。
※BtoB:Business To Businessの略。企業間取引のことを指す。
一般の顧客(消費者)を相手にする事業に比べ、一口あたりの取引額が大きいですし、過度な価格競争を避けることもできたりします。
人知れず儲けている企業は、総じてBtoBタイプ(ないしはBtoCと掛け合わせ)だと思っていいでしょう。
危険な業種の例
ホワイトの定義を逆から見ると、そのままブラックの定義も見えてきます。
- 需要が減り続けている
- 価格競争が激しい
- 時代の流れや技術の進歩によって不要になっていく
運送関係
間違いなく運送関係は厳しいでしょう。特に車両を使うタイプですね。
- タクシー
- トラック運転主
理由は明白で、「自動運転技術」の発展です。
- 交通事故削減
- 人件費削減
などなどのメリットはもう明らかです。
金融関係
金融関係もかなり厳しいのではないでしょうか。
インターネットの発達に伴い、従来の銀行の役割というものはほぼほぼ必須ではなくなった感があります。
これまで必要だった窓口業務やデータ入力等が、IoTの発達に従いどんどん不要になってきているわけです。
投資や資産運用でさえ、AI技術に取って代わられつつあります。
既存の銀行の90%以上が、10年のあいだに潰れてしまうという試算もあります。
参考:The Future and How to Survive it
少し前までは就職の花形といえた「メガバンク」も、もはや花形の地位ではないようです。
飲食関係
もう、いわずもがなです。
- 激しすぎる価格競争
- アルバイトの安い人件費を前提としたビジネスモデル
- ホール、キッチンなどの業務すべてが、どんどん自動化してきている
経営側や出資側の人間ならともかく、一般の転職先として飲食関係を無条件で選ぶのは辞めたほうが良いでしょう。
少し業種の話が長くなってしまいました。「ホワイト企業の基準」の話に戻ります。
②高い専門スキル・実績を要求されること
当然のことではあるのですが、意外と軽視している人が多いですね。
「ホワイト企業」というのは、自社のビジネスモデルでしっかりと利益を上げられているからホワイト企業なんです。
利益を維持し、さらに向上させていくためには、優秀なスキルや実績を持つ人間を中途採用しようとするのは当然です。
ですので、「とりあえず転職すればホワイトにいける!」というような安直な考えは捨てましょう。
ホワイト企業に中途入社したいのなら、それに見合うだけの能力を手にしていることが大前提です。
逆に、スキルや実績が不要な条件での中途採用を行っている企業は、単なる人手不足である可能性がとても高いです。
すべてとは言いませんが、高確率でブラックです。避けましょう。
③結局は「運」こそが最重要
色々と申してきた後で恐縮なのですが、ぶっちゃけホワイト企業へ転職できるか否かは「運」が一番大きい要素だと思っています。
- 会社全体としてはホワイトでも、配属された部署が超絶ブラックだった
- ホワイト企業だと思って入ったけど、仕事にやりがいが無さ過ぎてやる気がでない
- めちゃくちゃ激務だけど、給料はとってもいいし仕事自体が楽しくて仕方がない
- 上司が糞すぎてどうしようもない
ホワイトの基準は人それぞれですし、仕事や職場の雰囲気が肌に合うかどうかも、実際はやってみないと分からないことがほとんどです。
ですので、確実に自分の求めるホワイト企業で働きたいのであれば、「数を打つ」ことが最善だと考えましょう。
場合によっては、会社自体を変える「転職」よりも、職場や環境を変える「転属」や「転勤」を願い出るのも手かもしれませんね。
【余談】子どものころ、私は「医者」になることが夢でした
最後のちょっとした与太話になりますが、私が「人生設計と仕事」というものを本気で考えたきっかけの話をさせてください。
ただの自分語りなので、興味がない方は飛ばしていただいて大丈夫です。
経歴のところでも少しお伝えしましたが、私は小学校、中学校の頃から理系教科の勉強が得意でした。
中学までは学校の成績もかなりいいほうで、150人程度の学年の中で定期テスト1位を取ったこともあります。
勉強自体は大っ嫌いでしたが、中学までの勉強はヌルゲーとして楽しんでいた記憶があります。
で、なまじ成績がいいものだから、子ども心にいろいろ考えてしまったわけです。
「せっかく頭がいいのだから、人の命を助けるお医者さんになりたい」と。
今思うと、浅はかで単純な脳みそをしていたと思います。
ですが14歳のとき、私は医者には決してなれないことを明確に自覚します。
きっかけは、本当に些細なものでした。
詳細は忘れましたが、学校の級友がちょっとしたケガをして、皮膚から血が流れているときをまじまじと見た時です。
見た瞬間に、酷い貧血のようなめまいを引き起こしました。
視界が一気に暗くなり、足元がふらつき、体中の血流が逆流しているかのような悪寒。
気を失うとか、倒れるというほどではありません。
しかしそのとき、私は「人の血を見る」ことに全く耐性が無いことに気づいたのです。
他人の血を見て気分が悪くなるような人間に、医者が務まるとは到底考えられませんでした。
結局、私は14歳のときに医者になる夢を打ち砕かれ、別の道を選ぶことを決意したわけです。
自分の本心、能力、特性、思想、そして時代の流れと本気で向き合い、結果として工業高専→就職という将来設計を描いたわけです。
結果的に、私は今製薬企業に勤めて、間接的に医療の現場に関わっています。
製薬企業に勤めるようになったのは全くの偶然ではあるものの、医療の現場に関われているという現状は、もしかしたら必然だったのかもしれません。
人生、何がどうなるかは誰にもわかりません。
しかし少なくとも、無計画に生きる人間に幸福が訪れる確率は限りなく低いと、私は考えてしまいます。
【最後に】「ホワイト勤め人」はマジで人生楽しいですよ
ジョブシフト様に寄稿をさせていただく身として、最後の最後に伝えたいメッセージです。
私は就職や転職の専門家ではありませんし、自分自身は一度も転職をしたことがありません。
本記事の内容はすべて、新卒でホワイト勤め人を勝ち取った男のポジショントークです。
そんな私だからこそ、今の職場や働き方で悩んでいる方、消耗している方に伝えたいのです。
是非「ホワイト勤め人」という働き方を勝ち取ってほしい、と。
人生は限りなく好転していくと思いますよ。
以上となります。
正社員の面接に落ちちゃうならアルバイトから正社員を目指してみよう!
この記事を読んでる方はきっとタイトルを見て、興味本位で見ている方もいれば
正社員の面接試験になかなか受からず、生活もかかっているのでわらにもすがる思いでみてる方もいるのではないでしょうか?
この記事は本当にタイトルのまんまで
『正社員の面接に落ちちゃうならアルバイトから正社員を目指せばいいと思うよ!』
という内容の記事です
もっと具体的にいうと
- アルバイトで入って正社員になるためにはどんなことをしたらいいのか?
- どんな仕事ならアルバイトで入って正社員になれるのか?
などを記事にしております
ただ、確実に正社員に100%なれるわけではありません
だけど、90%は信用していい記事です
残りの10%は、その会社がもともと『社員登用制度アリ』と書いておきながら、そのつもりがない場合のことです
それから、会社によってはアルバイトから正社員ではなくて、アルバイト→準社員(契約社員)→正社員となる場合があります
もしこれを読んでいるあなたが『正社員になりたい契約社員や派遣社員の方』だとしても応用が効きます
この記事を書いている私自身が仕事の経験が多いこと、部下を育てた経験があるからこそ書ける情報ですので是非最後まで読んでみてくださいね
■読んでほしい人■
・20代後半だけど今までアルバイトしかしたことがない
・正社員をやりたいけど、アルバイト経験しかなくて怖い
・正社員になりたいのに面接が弱くていつも落ちる
アルバイトから正社員になるのに向いてるひとってどんなひと?
重要なのは『責任感があること』です。それだけです。
ちなみに接客業で、アルバイトから正社員になりたいという方は
基本的には『他店舗へのヘルプがある』と思っておいたほうがいいです
コンビニ、ファミレス、スーパー、アパレルなどだいたい
正社員半分、アルバイト半分(または正社員7、アルバイト3)のところは
行事であったり、誰かが休んで多店舗が忙しいときはヘルプと呼ばれる助っ人として駆り出されます
基本的に所属するお店はあっても、そういったことがあります
あとは大手のファミレスだと、正社員になった場合は県外に『異動』なんかもありますが
地域限定社員もあったりします
全てに当てはまるわけではないですが、一応頭にいれておいてください
どんなところでアルバイトしたら正社員になれるの?
まずはアルバイトから正社員を目指すにしても働くところを選びましょう!
なぜ働くところを選ぶか?というと
個人経営の小さなカフェでバイトして、その店で正社員を目指す人 っていますか?
あきらかにずっとアルバイトのままですよね
運が良ければ店長が年老いたときにお店の経営を譲ってもらえるかもしれませんが…
何年先の話かわかりません
たとえば
などなど。
正社員半分、アルバイト半分(または正社員3割アルバイト7割)くらいの割合のところで、系列店がいくつかあるところでアルバイトをするのがおすすめです
基本的に大手〜中小企業、個人なら系列店が3店舗以上あるところがおすすめですが、アパレル(販売)で正社員を目指したい場合はかなりの大手でないかぎりおすすめできません
というのも、実際に私はアパレル(販売)でいくつか働いたことがありますが、かなりの大手でないかぎり基本的に正社員にはなれません
社員登用制度ありとあっても、現実はそんな制度が使われることがなく、かなりのカリスマ的存在でないとなれないことがほとんどだからです
どんなアルバイト先なら正社員になれるのか?
いくつか例をあげてみましたが、これだと説明不足なので細かく説明していきます
なんでコンビニでアルバイトから正社員になれるの?
正社員半分、アルバイト半分もしくは正社員7割、アルバイト3割が働いてるところがおすすめって言っておきながらコンビニって店長以外全部バイトなんだけど?って思った方もいると思います
コンビニってスーパーバイザーと呼ばれる地域ごとのコンビニを巡回して、『この店はなにが売れてるか?陳列はどうか?スタッフの状態はどうか?』などをチェックしている人がいるんですね
その人たちは正社員でして、真面目に働くとスーパーバイザーから「スーパーバイザー(正社員)にならない?」って声をかけられます
もしも自分から言う場合は、基本的作業+発注ができるようになったら「スーパーバイザー(正社員)になりたいです」とスーパーバイザーに相談してもいいですね
そして、コンビニはお弁当・ボトル飲料お菓子・雑誌新聞の運送業者がいてそれぞれ違う運送業者がやってます
なので、この中のどれかの運送業者さんと仲良くなってそこから正社員の仕事を紹介してもらうことが可能なわけです
特にお弁当の運送が、朝・昼・夜と配達時間があるので比較的狙いやすいです
なんで大手の運送業者でアルバイトから正社員になれるの?
大手の運送業者でアルバイトしたら正社員になりやすいのは、完全に人手不足だからです
ただし、正社員になるためにはフォークリフト免許または運転免許が必要になってきます
正社員にならずとも仕分けの作業だけでも時給がとてもいいですよね
なんでピッキング倉庫でアルバイトから正社員になれるの?
ピッキング作業は単純なので、その作業だけでは正社員になることは出来ません
ピッキング以外にも商品の管理、発送業務、B品といわれる欠陥品や破損させてしまった場合の対応などができたら「正社員になれませんか?」と聞いてみましょう
※フォークリフトの免許が必要な場合もあります
逆にフォークリフトの免許や中型・大型自動車の免許があるひとはそれを武器に正社員になりたいことを伝えてみましょう
ファミレス、スーパー、ホームセンターでなんでアルバイトから正社員になれるの?
この3つはアルバイトをしていて仕事を覚えて色んな業務ができると自然と「正社員にならない?」って声がかかりやすい職種です
実際にアルバイトをしたことがある方はわかると思いますが覚えることがたくさんあります
ファミレスなら、注文・配膳だけでなくデザート作りやドリンク、清掃、レジ業務、クレーム対応、洗い物、電話対応、お客様の年代に応じた配慮なども必要です
スーパー、ホームセンターもレジや品出しだけでなく、清掃、クレーム対応、電話対応、発注、POP作り、商品期限管理、値札確認など細かく覚えることがたくさんあります
慣れてきたら、新人の教育や休憩をまわしたり、シフト作成、店舗会議などなどありますね
入ってきたばかりの新卒よりは、もともとアルバイトをしていて色んな業務ができる人を採用したほうが育てる手間もはぶけますよね
覚えてしまえば、どの作業も簡単なのですが育てるまでが大変なのです
データ入力・プログラマーのアルバイトから正社員になんでなれるの?
データ入力やプログラマーのバイトから正社員になった場合、どこよりも金額はいいです
なぜなら、パソコンが使える人自体が貴重で業界的にも人材不足だからです
データ入力のバイトは、ブラインドタッチができてWindows系のソフト(エクセル、ワード)などが使えれば
向こうから「契約社員にならない?」「正社員にならない?」と話しかけてくれます
契約社員でも時給はわるくないはずなので、ぜひ引き受けましょう
「え?契約社員・・・?」と思わず、まずは契約社員になって信頼を得てから正社員を目指しましょう
ただデータ入力は期間限定の仕事の場合もあるので、その場合はその期間だけ必要な人材なので声がかからない場合がありますが
私自身の経験では期間限定だったにも関わらず正社員の話しをいただいたことがあります
なぜ正社員の話しをもらえたのか上司に聞いたところ
『何も考えずに、ただ入力するひとが多いから』と返ってきました
私は、ブラインドタッチでスピーディに入力できるだけでなく
確認作業や疑問点をまとめておき、上司に投げかけることができたことが大きかったのです
プログラマーでアルバイトの場合は、人材不足が大きいので育成途中でもすぐ正社員になりやすいです
アルバイト先の待遇が微妙でも業界がせまいので、人脈を作っておくとそこからスカウトされたりします
ちなみにプログラマーは正社員よりも、派遣社員のほうが金額が良い場合があるので、きちんとみて判断しましょう
アルバイトから正社員になるには、まずは印象操作から!
アルバイトから正社員になるために、まずは自分自身を外側から磨いてみましょう
内面ももちろん大切ですが、内面を見てもらうためにまずは外側を整えましょう
内面がきれいでも、外側がだらしないだけで正確な評価がされない場合があります
それってもったいないですね
それでは今から『挨拶、身だしなみ、言葉遣いを大切にする』という、この基本的な3つのことをお話していきます
この3つは意外とできていないひとが多いので是非読んで試してみてください
挨拶と話す声のボリューム
まず挨拶は、相手の顔をみて『普通の声の大きさ』でいいのではっきりと『ほほえみ』ながら挨拶をしましょう
笑顔を作るのが苦手な方は『口角をあげて目をすこし細める』動作をしてみましょう
- おはようございます
- ありがとうございます
- おつかれさまです
たった3つのワードでも、はっきりと言えるひとって客観的に見ても好印象だし
しっかりしてるように見えませんか?
無理して大きな声をだそうとしなくていいので、ポイントは『はっきり』と言うことです
顔を見るのが苦手な方は、相手の首やあごを見るでも大丈夫ですよ
言葉遣いを大切にする
年上、年下、先輩、後輩関係なく仕事では全員に敬語を使いましょう
敬語を使うことで『丁寧な人』という印象を与えられます
タメ口はまったくだめとは言いませんが
ひとによっては不快に感じる方もいますし誤解を与える場合もありますので基本的には敬語で話します
それから「ビジネスまくらことば(クッション言葉)」を使いましょう
- すみませんが
- 申し訳ありませんが
- おそれいりますが
- お手数おかけしますが
- お話のところ申し訳ありませんが
- 不安なのでもう一度確認したいのですが
などを頭につけて使うと、それがクッションになりやわらかい印象で伝わります
例えばですが、物を取ってほしいときに
「それ取ってもらっていいですか?」
と言われるのと
「すみませんが、●●を取っていただいてもいいですか?」
どちらのほうがこころよく受け取れますか?
圧倒的に後者のほうではないでしょうか
言葉遣いを大切にするというだけでも人間関係が円滑になります
身だしなみ
身だしなみは相手に安心感を与えるために整えます
なぜ身だしなみが安心感につながるのかというと、ボサボサの髪の毛のひとってだらしなく見えませんか?
きちんと整えてる人と比べると安心感や信頼感がまったく変わってきますよね
具体的にどうやって身だしなみを整えるかというと
- 朝はきちんと顔を洗う
顔のテカリをとることで清潔感がでます
洗顔後は化粧水を付けます - 歯磨きしない場合でも、口をゆすぐ
忙しくて歯磨きができない場合は口をゆすいで口臭を予防します - 髪はくしでとかす
必要であれば寝癖直しミストやワックスを使います
髪を整える=真面目な七三分けって意味ではないので、おしゃれを楽しみつつビジネス向けの髪型にしましょう
どんな髪型がいいのか、わからない場合は美容師さんに相談して決める&髪の整え方を聞くといいです - 爪を整える
爪は長いとゴミが入りやすく不衛生に見えるのを防ぐために整えます - まゆげを整える
まゆげは、きちんと整えるだけで顔の印象がすっきりします
必要であれば、メイク道具を使ってまゆげを描きます - 手にはえてる毛は剃る
手に毛がある・ないで、資料を受け取るときやレジなどで飲食物を触れるときの相手に与える印象がまったく違います
プロのマジシャン、高級レストランのホールスタッフ、コンサルタントの方は男性でもきちんと整えてますね
そして「これって女性だけがやることだよね?」と思わずに男性のあなたもぜひやってみてください
やってみるとこれだけで、だいぶあなたの印象が変わったのではないでしょうか?
アルバイトから正社員になるには具体的にどんなことをすればいいの?
アルバイトから入って正社員になる方法は、実はとても簡単なんです
この記事に書かれていることは難しいことではありません
記事に書かれていることが出来れば、会社側から「正社員にならない?」って声をかけてくれる確率がグッと上がります
上司または人事部(総務部)に「正社員になりたいのですが」と相談したときにもスムーズに対応してもらえるはずです
積極的に仕事を覚えること
まずは仕事を覚えることが先決です!
ペンとメモ帳を必ず持ち歩いて、小さなこともメモしておきます
家に帰ったら、メモを見返すだけでいいので復習をします
仕事を覚えてきたら先まわりして
「仕事が楽になるように●●をしておきました!」
「いつもやってるのを見てたので、やっておきました!」
と積極的に動いてみます
わからない場合は、
「手が空いてる時にやっておいてほしいこととかありますか?」
と聞いて、誰かの負担をやわらげるような行動をやってみます
さらに仕事に慣れて余裕ができてきたら、上司のやっている作業で自分にもできそうなことがあれば
「いつも大変そうですね。もし負担が減るのであれば、よければこの作業教えていただけたら、私がやります!」
と上司の負担を減らしていきます
正社員を目指す場合、まわりから「あの人はいつも気がきいて助かる」といった評判があったほうが確実に有利です
疑問点や、わからないところは確認する
上司や教育担当に作業の説明を受けている時に疑問点が浮かんだら、メモしておき、話が終わった時にまとめて質問して確認します
作業中にわからないところが出てきたら、作業を中断してすぐ確認します
とはいえ聞きすぎてしまうと教育担当も他の仕事がありますし負担が大きくなってしまいます
仕事に慣れてきたら、すぐ確認するもの・あとでまとめて確認すれば大丈夫なものがわかってくるはずです
聞きすぎて聞くの嫌だなぁとか、自分の中で「ここがこうだから、これもこうかな?」と思い込まずに確認していきます
この記事を書いている私自身が部下の教育経験があるのですが、やはりきちんと確認・相談できる部下は信頼できますし、成長が安定していると思います
これができるだけでも上司の負担はかなり軽減します
ただし、確認したら必ずメモを取り、なるべく同じことを聞かないようにします
自分でメモを取ったのに肝心な部分が抜けて、わからなくなることもあると思いますが
また同じことを聞くの?と誤解を与えないために
「メモを取っていたのですが、ここの部分がわからないので教えていただけますか?」
と説明したうえで聞いてみましょう
勇気をだして、目立つことを恐れない
これは接客業がメインの話になってしまいますが
接客業では大きな声で「いらっしゃいませ」などと言わないとならないことがありますよね
中には恥ずかしがってまったく声がだせない方もいます
なので、抵抗なくどんどん大きな声をだせるだけでも「いい人材かも!」って思わせることができるんですね
接客業によっては、軽い営業をしないとならないこともあります
そんなときも、すぐ営業できる人や
不安であれば「こんな感じの声かけでいいですか?」と確認して、すぐに行動できる人はいい意味で目立ちますね
目立つ=上司や社長の目にとまりやすいので、どんどん行動してみましょう!
自ら考えて勉強する
「自ら考えて勉強する」というのは、
たとえば私は以前コース料理のあるレストランで勤務してました
その時に、接客の本を買って本を読んで勉強したり
他のコースを取り扱うレストランに自腹で2,3軒いって自分自身がお客様の視線になって体験したり、スタッフはどんな動きでどんな言葉遣いを使うんだろう?といったことを観察してみたんです
これだけで他のひととかなり差がつけられます
言葉遣いはお店によって指定されてる場合もあるので、全て勉強になるとは限りませんが経験しておくからこそ、いざ実践になった時にスムーズに考えて動けるんです
IT系やパソコンで仕事をする事務にいた時も必要な知識を深めるために本を買って読んで実際に自分のパソコンで練習したりしていました
- お金がなくて、本を買えないから勉強できない
- パソコンがないから試せない
そんな場合でも大丈夫です
今は誰もがスマホを持ってます。スマホを使ってインターネットで検索すれば必要な情報がでてきます
ワードやエクセルの操作・関数の使い方もユーチューブで見ることもできます
あとは図書館のパソコンが無料で使えますし、本も豊富にあるので図書館に足を運びましょう
自分にパソコンがないなら、朝10分早めに会社に行って会社のパソコンで覚えたことを試してみましょう!
私自身もパソコンは持っていてもOSとソフトが対応していなくて、自宅では練習ができず会社に早めに行って操作の練習をしたことがあります
これらを実際にやってみると、仕事に自信がついてきませんか?
「アルバイトから正社員になる方法」をまとめます!
それでは今まで話してきたことを最後にまとめます
まずは自分自身の外側を磨いていこう!
- 挨拶と話す声のボリューム
- 言葉遣いを大切にする
- 身だしなみ
その次に内面を強化しよう!
- 積極的に仕事を覚えること
- 疑問点や、わからないところは確認する
- 勇気をだして、目立つことを恐れない
- 自ら考えて勉強する
仕事に自信が持てるはず!
この記事に書いてあることはどれも当たり前のことですが、できない方って意外に多いんです
なので、これさえ押さえれば高確率で「正社員にならない?」と会社側から言ってくれます
また、自分自身で「この作業ができるようになったので正社員になれませんか?」と交渉したときもスムーズに対応してもらえるはずです!
これは私自身の体験がもとになっている記事で
かなり具体的に書いているので、今すぐ実行しやすいことだと思います!
アルバイトから正社員になりたい方は、ぜひ試してみてくださいね
以上ではありますが、読んでいただきありがとうございました!
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先日トヨタの社長が終身雇用制度について言及しましたよね。
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昔は、正社員として就職すれば終身雇用というメリットがありました。
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ブラック正社員からホワイト派遣に転職したら楽園すぎた
理由は以下の3つです。
- 残業がない
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それぞれ詳しくお話ししていきますね。
①残業がない
基本的に勤務時間は8時〜5時までで、ブラックのように「タイムカードは定時で必ず切れ!」と凄まれることもありません。
なぜなら、定時で帰れるくらい、人材も足りており、個人に振り分けられる仕事量が少ないからです。
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正社員の頃は副業は禁止されていた副業もできます。 というかブラック正社員だと拘束時間が長すぎて物理的に不可能です、、、
一方、ホワイト企業で8時間働いても、ストレスがないのでほぼ疲れません!
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③人間関係が超良好
ホワイトで最も幸せを感じたのは人間関係の良さです。
女性は4人いましたが、3人が派遣社員でだいたい、勤続年数が5年以上ほど。 繁忙期は10時間ほど残業があったのですが、同僚が「仕事手伝うから何かあったら手伝うよ」と言ってくれて、仕事を分担していました。
忙しい時に気遣ってくれるだけでなく手も差し伸べてくれる、その優しさだけでも十分です。
わたしが働いていた部署は、派遣切りもなく、産休だからクビということもありませんでした。
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ホワイト企業に転職して人生変わった!
ホワイト企業でのエピソードを読んで、いやいや、それ普通でしょ?と思ったかもしれません。
しかし、完全にブラック会社で社畜として扱われてきたわたしにとっては、これまでの常識がひっくり返るくらいの衝撃でした!
正直「これでお金もらっていいの?」ってレベルで仕事量も少なく、全員の前で怒られることもない。 そもそも、余裕を持って仕事をしているので、トラブルもほとんどありません。
残業がないので、手取りは13万円くらいにはなってしまいますが、8時間働いても、ほとんど疲れないので副業もできます。
有給や長期休暇もとれるので、自分の時間を持つことができました。
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ブラック企業の正社員で消耗していたら、ホワイト派遣社員への転職も検討しよう
派遣社員の時は、まだ正社員神話も色濃く、親か周囲からは非難されたりもしました。
でも、楽しくて人に恵まれて働ける会社に巡り会えると、安心してずっと働きたいと思えます。
ブラック会社に引っかからないコツは、ホワイト企業の求人を探す時は、必ず大手の派遣会社に登録しましょう!
なぜかというと、ブラック会社に就職した時は、全てハローワークの求人で見つけたものだったからです。
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公的機関は信用してはいけません。
離職率が高い求人を平気で斡旋して、助けてなんかくれません。
逆に派遣会社の担当者は時給アップの交渉もしてくれたり、親身になって相談に乗ってくれます。
このように、就職するルートを変えたことで、わたしはブラック会社を脱出して、ホワイト企業にたどり着くことができました!
正社員神話はすでに崩壊しています。 雇用形態にとらわれず、ホワイト企業で派遣社員という働き方も、選択肢に加えてみてくださいね!
参考 ↓ ↓
この記事の執筆者
仕事ができなさすぎて戦力外通告された看護師の話
はじめまして!
看護師ライターのしまづと申します。
現在、急性期の病院で勤務しながらライターとしても活動中です。
「え!?看護師しながらライターもしてるとかめっちゃ仕事できるやん・・・。」
とか思いましたか??
そんなことはありません。
ないのです・・・。
むしろ、新卒で入職した大学病院では仕事ができなさすぎて毎日怒られ続けました。
エリート看護師の足を引っ張りまくり自己嫌悪の毎日でした。
そして、最後には戦力外通告されました。
看護師で仕事できなさすぎて戦力外通告された経験ある人ってあんまりいないでしょ?
思い出したくないくらいの大失敗に終わった社会人デビューですが、今は再スタートしてなんとかやっていけています!
そんなぼくから、毎日怒られ続けて仕事に行くのがつらい看護師のあなたへ。
環境を変えることで人生がガラッと変わるかもしれません。
選択肢は今いる場所だけではありません。
ぼくの経験をお伝えしますので、何かのきっかけになれば幸いです。
大学病院に就職するもエリート看護師についていけなかった
ぼくが新卒で就職したのは大学病院で、内科に配属されました。
その大学病院はとても教育体制が整っており、福利厚生もよし。
何より、とてつもなく仕事のできるエリート看護師が多かった印象です。
そして、ぼくもいずれはエリート看護師の仲間入りできると確信しました。
当時は・・・。
実際に仕事が始まってみると予想外の事態に困惑します。
仕事の忙しさや勉強量の多さは覚悟していましたが、ぼくと職場の雰囲気の相性が最悪で全くなじむことができませんでした。
居心地の悪さを感じつつ、特定の先輩看護師が悪魔のように怖すぎて毎日怯えて過ごさなければならなかったのです。
具体的にはこのような対応をされて日々精神力をゴリゴリと削られ、今でもトラウマとなっています。
- 「おはようございます!」とあいさつしても無視
- 口を聞いてくれるのは注意するときや、「はぁ、なんで?根拠は?」とプレッシャーをかけてくるときのみ
- 仕事で必要なことを聞くと「はぁ~・・。」とため息。「もう何もしなくていいから」と言われる
- ぼくがその場にいるのに存在を無視して悪口を言われる
天使のように優しい先輩看護師もいましたが、悪魔の存在によってぼくに心の平穏はありませんでした。
タチが悪いのがそのような振る舞いをするのは非常に仕事ができるエリート看護師なのです。
そして、ぼくは仕事ができないし、頭の回転も遅いので攻撃のターゲットにされていたのだと思います。
他の新人看護師たちは職場に溶け込めておりイキイキと働いていたのがとてもつらかったですね・・・。
サービス残業は多かったですが、決してブラックと呼ばれるような職場ではなかったはずです。ー
お給料は平均以上、休日もしっかりとれる、設備は最新のものが充実していました。
それでも、ぼくには全く合っていない環境でした。
適性の無い職場で働くことはとてもしんどいことです。
ぼく自身やる気はありましたし、一部の先輩たちもぼくのことを成長させようと熱心に関わってくださっていました。
しかし、どれだけがんばっても結果は出ず、逆に今までできていたことで失敗を繰り返すようになります。
毎日怒られては自信を失って自分が嫌になり、自信のなさから失敗を招くという悪循環に入ってしまいます。
まわりのスタッフからの信頼を完全に失い、忙しい職場であるにもかかわらず仕事を任せることができない「お荷物」のような存在になり居場所を失ってしまいました。
この頃、常に落ち込んでいる雰囲気だったので、患者さんにまで「しまづくん大丈夫?」と心配されていましたね。(大変申し訳ない話です・・・。)
つまり、ぼくは力不足でエリート看護師の世界に溶け込むことができなかったのです。
1年半で戦力外通告
そのような状況で看護師2年目に突入しましたが、相変わらず仕事はできず足を引っ張っては怒られる毎日です。
「帰りたい、帰りたい、帰りたい」と、そればかり考えて仕事をしていました。
そのせいか、休日の朝目覚めた時に自宅なのに「帰りたいなぁ・・・。」と思わず口にしていました。
メンタルが崩壊するかしないかの瀬戸際だったのではと思います。
そしてある日、重大なミスをしてしまいます。(詳細は伏せます)
幸い大事には至らなかったのですが、迷惑をかけてしまった申し訳なさと自分への失望感でこの世から消えてしまいたい気持ちになりました。
そして、上司に呼び出されて「これ以上、あなたに仕事をさせられない」と戦力外通告されて退職に。
正確には自己都合退職ですが、最後の方は完全に仕事を干されており実質クビです。
頭が真っ白でふわふわと現実感がない時間がただよっていました。
クビになったことへのショックはなく、むしろ「もう職場に行かなくていいんだ」と、安心した気持ちになったのを覚えています。
転職エージェントを利用して転職!
その後1ヶ月ほど何もせずに自分と向き合い、「やっぱり看護師を続けたい」という気持ちになりました。
ぼくが退職する少し前に妻が転職エージェントを利用して転職しており、スムーズに希望に沿った転職を実現させていたのです。
その様子を見ていたので、ぼくも迷わず転職エージェントに登録。
たまたま転職会社が自宅の近くだったので、その日の内にエージェントさんと面談することに。
- 仕事の負担が少ない
- 残業が少ない
- 年収は下がっても構わない
これらを条件に転職先を探してもらい、最初の連絡から10日ほどで条件に合う病院への面接にたどり着き、すぐに内定をいただきました。
転職エージェントには条件やこだわりをしっかり伝えるのがポイント!
当時は自己肯定感が下がりきっており転職活動や面接が本当に怖かったです。
「次の職場でもなじめなかったらどうしよう・・・。」と、不安な気持ちでいっぱいだったので、親身に対応してくれ面接にまで同行してくれた転職エージェントはとても感謝しています。
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年収は下がったが時間と心のゆとりが圧倒的に増えた
転職先は田舎のこじんまりとした病院です。
年収は70万円ほど下がりましたが、自分のペースでゆっくりと働くことができる職場で残業もほとんどありません。
そして何よりも、怖い先輩に怯えながら働かなくてよくなったのがうれしくてたまりませんでした。
自分に合った環境で働くことで心に余裕ができ、ようやく看護師の仕事に真剣に向き合えるようになったように思います。
余談になりますが、転職後は自由に使える時間が増えたので副業としてライターや投資を始めてみました。
幸いにも軌道に乗せることができ、年収は転職前を大きく上回る結果に。
仕事に振り回された時期もありましたが、だんだんと人生の主導権をとりもどしつつあるのではないかと思います。
仕事に行くのがつらい看護師のあなたへ
改めて、仕事に行くのがつらい看護師のあなたへ。
あなたに適性の無い職場でがんばっても、がんばった分だけつらくなってしまいます。
人には向き不向きがありますので、いくらホワイト企業であってもあなたにとって不向きであれば転職すべきです。
追い込まれてとりかえしがつかないことになる前に行動を起こしてください。
職場を変えることでぼくのように人生が好転するかもしれませんよ。
また、働き方改革の一環として副業が解禁されました。
一つの職場、一つの仕事にこだわる必要もありません。
視野を広くしてあなたらしい働き方を探してみてくださいね。
ぼくの経験が少しでも参考になれば幸いです。
ジョブシフト×しまづ【看護師ライター】
著者
役バリバリ8年目看護師/webライター/FP資格持ちのお金のプロ/不動産運営してる/掲載メディア「カンゴトーク」「モトリーフールジャパン」「FX初心者講座」など ⇒運営メディア 人生のカルテ
仕事はコピーロボットにさせろ!バイト14件と転職2回の経験から
「この記事もAIについて書いてある記事かな、見飽きたよ」
と思われた方、ハズレです!
AIは定形的な業務やディープラーニングの活用によるチャット応答などはできても、仕事のストレスを受けてくれたり、スキルアップさせてくれるわけではありません。
でも、これから紹介する「コピーロボット」は、どちらもあなたの代わりにやってくれます!
【この記事を読んでほしい方】- 仕事で「なんでこんな嫌な思いをしなけりゃいけないんだ」とストレスを抱えている
- 「スキルアップというけど、勉強が面倒くさいよ」
と感じる方
【記事を読むとできること】- 仕事だけでなく、生きている場面で遭遇するストレスに対応できるようになります
- 仕事のスキルアップへの考え方が変わります
「仕事の自分」と「本来の自分」は分ける
皆さんは「仕事の自分」と「本来の自分」を一緒にしていますか?
「は?自分は一つに決まってるだろ」
たしかにそうです。
しかし、そうではない人が身の回りにいませんか?
などなど。
こういう人たちは、「仕事をコピーロボットにさせて」います。
(無意識にできている人と、狙ってやっている人の二種類います)
「コピーロボットってなんだ?」というあなたのために次章でコピーロボットについて説明しましょう。
コピーロボットとは、あなたの身代わりに働いてくれる存在
コピーロボットというロボットは、現実には存在しません。
コピーロボットはアニメ「パーマン」上に存在するロボットです。
【スペック】- 身長5cm程度
- 体重不明
- 白色で鼻の部分だけ赤色
↓こんなのです
【できること】
- 鼻の赤いボタンを押すと、押した人そっくりの容姿になる
- ボタンを押した人の行動パターンに沿って自分で行動できる
- 身体能力や知能も押した人の能力に沿う
- もう一度鼻のボタンを押すと、行動中の記憶を引き継いだのち元の姿に戻る
アニメで出てくる主人公パーマンは、正義の活動をしている間日常生活で不在になってしまうのですが、不在中の日常生活を埋めてくれる存在としてアニメ中で重宝されています。
我々も、このコピーロボットを活用することで、ストレスの少ない生活と仕事でのスキルアップが可能です。
実は、コピーロボットの存在はパーマンが初めてではなく、昔の日本では「影武者」や「分身」なども似たような使い方がされますね。
「は?実在しないロボットに仕事させるってどういうこと?」
もっともな疑問です。次章で詳しく見てみましょう。
仕事はコピーロボットにさせろ
コピーロボットとは、「本当の自分ではない自分」のことです。
もう少し突っ込んでいうと「仕事モードの自分」です。
「本当の自分」はどんな人でしょう?
私の場合・・
- 朝は9時くらいまで寝ていたいし、昼寝もしたい
- 通勤電車は苦痛だ
- ご飯をつくるのは得意だ
- 刺激が少なくても、穏やかな毎日を家族と過ごしたい
しかし、「仕事の自分」に求められていることは・・
- 8時30分には出社してメールチェック
- 満員電車で通勤する
- たくさん売ってくる
- 顧客の機嫌を取る
- クレーム対応ができる
- 上司にゴマがすれる
など、まったくやりたいこととは別の能力を求められ、それに応えなければなりません。
ここで「本当の自分」のまま仕事に行っては消耗するばかりです。
だってやりたいことが何ひとつできないのですから。
さらに顧客からのクレーム、ブラックな上司からのハラスメント、わがままな部下たちのマネジメントなど、考えただけでも頭が痛くなります。
さらに新しい情報のインプット、資格取得などのスキルアップ、部下の教育なども求めらえてきます。
さて、「本来の自分」は耐えらえるでしょうか?耐えられませんね。
では、どうするか。
その時、役に立つのがもう一人の自分、「コピーロボットを作る」ことです。
なにも実際に作らなくても構いません。
あなたの頭の中に作ればいいのです。
次章でコピーロボットの作り方を説明します。
コピーロボットの作り方
以上です。試しにやってみてください。
どうですか?少し違う景色が見えたことと思います。
これであなたのコピーロボットがあなたの心の中にできました。
次の章でコピーロボットのメリットをお話ししましょう。
コピーロボットは傷つかず、育成が可能
コピーロボットで仕事をするメリットは、
- ストレスを代わりに受け止めたりはじき返してくれる
- 育成することでどんどん強くなる
ことです。
例1)上司からぐちぐち嫌味を言われる
→言われたのはコピーロボットなので「本当の自分」は無傷です。
例2)顧客から理不尽なクレームを言われる
→コピーロボットの持つ能力「バリアー」で、堂々とクレームを押し返しました。
例3)後輩から面倒な相談を受ける
→コピーロボットの能力「マネジメント力」によってうまく後輩に答えられました。
例4)顧客が集まる会合で名刺交換をする必要がある
→コピーロボットの能力「社交力」がやってくれたので、名刺交換が苦手なあなた自身に恥ずかしさはありません。
例5)自社の商品が原因で、営業のあなたが顧客に謝るはめになりました
→コピーロボットの能力「謝罪力」で事なきを得ました。あなたの自尊心は傷つきませんでした。
注)「本来の自分」が出ていったら、消耗せずに帰ってこれたでしょうか?
コピーロボットを育成ゲーム感覚で育てる
ところで、コピーロボットは、育成していくとどんどん能力がアップします。
なぜなら、「めんどくさい」「なんで勉強しなきゃいけないんだ」という心理的ブロックが無いからです。
また、スマホの育成ゲームと同様、「課金して強くなる」ことも可能です。
- 英語講座(早く育成したいので月謝制の教室に通う)
- ビジネスマナーの本を読む(独学でやるより課金したほうが早い)
- クレーム対応研修(本来の自分には不要だが、コピーロボットには必修)
など、課金することで効率よくコピーロボットを育成することができます。
「名刺の出し方・受け取り方」などの知識は独学では学べませんからね。
育成が進んだら「デキる社員」の評価がついてくる
他の人がイヤイヤ勉強もせず過ごしている中、コピーロボットをせっせと育成しているあなたは、気が付いたら「あいつはデキる」という評価が会社の内外でついてきます。
なぜなら、育成が進むとコピーロボットは「ビジネススキルを備えた能力の高いビジネスパーソン」となるからです。
- 顧客や上司の理不尽な要求を時にははねつけ、時にはうまく利用し、時にはスマートに謝り事態を収束させる。
- 売り上げが上がり社内をまとめる力もある。
- 新しいチャレンジをいとわず、新しい知識や体験の吸収に余念がない。
こんな人を放っておく会社はありません。
コピーロボットが評価されなかったり壊れそうになったら即転職
どんどんコピーロボットを育成して「デキる」社員になっても、評価されないことがあります。
また、デキる社員を疎ましく思う者も出てくるかもしれません。
「評価されていないな」「育成してきたコピーロボットが壊れそうだな」と感じたら即転職します。
なぜなら、育成されたコピーロボット「デキる社員」は市場価値が高いので、転職時にもよい条件で転職できるからです。
ここまでイヤイヤ仕事をしてきて育成をしてこなかったほかの人は、転職するにもスキルや実績が上がっていないため、転職のしようがありません。
転職エージェント(私も利用しました)でのヒアリング面談を想像してみます。
(1)コピーロボットを育成してきた人の場合
エージェント「なぜ転職しようと思ったのですか」「転職にあたり、どんな実績やスキルがありますか」
→育成してきたコピーロボットがあるので回答は簡単です。
(2)イヤイヤ仕事をしてきてスキルや実績がない場合
エージェント「なぜ転職しようと思ったのですか」「転職にあたり、どんな実績やスキルがありますか」
→「今の仕事が向いていないので・・」「嫌になったので・・」「スキルはとくにありません」
どちらが転職に成功するでしょうか?
参考 ↓
転職エージェント比較|全115社から評判の良いおすすめ10選│ジョブシフト
コピーロボットを運用するときの注意点
それは「コピーロボットを育成していることを人に言わないこと」です。
ちょっと想像してみてください。
上司「なんでこんなミスをしたんだ!」
あなた「コピーロボットがミスをしたので私は悪くありません」
上司「???」
後輩「どうしてそんな風にいつも仕事に前向きに取り組めるんですか?」
あなた「コピーロボットにやらせているからだよ」
後輩「???」
顧客「納品してもらった商品が壊れていたんだけど」
あなた「コピーロボットを急いで向かわせます」
顧客「???」
相手に理解してもらえそうでしょうか?
まとめ 仕事はストレスだらけ コピーロボットにやらせよう!
ここまで「仕事はコピーロボットにやらせよう」と言ってきました。
本当に仕事はストレスでいっぱいです。
「本来の自分が」生身で飛び込んだら消耗するばかり。
ここはコピーロボットを育成して、「本来の自分」を護りましょう。
「本来の自分」は本当に大事な人にだけ見せ、大事でない人にはコピーロボットに対応させましょう。
また、コピーロボットを育成して強力なバリアーを作っても、バリアーを通り抜けてくる非常識なこともあります。せっかく育成したコピーロボットが壊れる前に、そんな環境からは撤退して、もっとよい環境を目指しましょう。
今まで育成してきたコピーロボットはあなたを助けます。
著者 ⇒運営媒体 まんぷくコーチ|note
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「何を大切にして働くか」はとても重要。4つの業界で働いて感じた、それぞれの業界で働く人が大切にしているもの
みなさんが仕事をするうえで譲れない価値観は何ですか? 自分が「何を大切にして働くか」をきちんと知ることは、仕事探しや会社探しにおいてとても重要です。
筆者
著者はずっと「Webの制作を行う会社」で「制作するものの企画や進行を行うポジション」で働いていますが、転職をした際に業界や職種は微妙に違うところに行き「出版業界」「広告業界」「ゲーム業界(ソーシャル)」「WEBサービス(IT業界)」に努めた経験があります。
「同じ制作ということでは一緒だろう」とあまり業界にはこだわらずに転職してきたのですが、実際に働いてみると、同じようにWebサイトのコンテンツを作っていても大切にしているものが違うなと感じます。そして意外とこの「大切にしているもの」が仕事のやりがいや、会社や一緒に働く人たちと共感を持って働けるかどうか、しんどい時に踏ん張れるかどうかに関わってくるなと痛感します。
それぞれ経験したのは1~2社で、たまたまその会社がそうだったという可能性もあるので参考程度にお読みいただきたいですが、それぞれの業界で働いた経験がある友人たちとこの話をするとある程度同意を得られるので全く的外れでもないのではと思います。
- 出版
- 広告
- ゲーム(ソーシャル)
- WEBサービス
の順に、経験談を交えつつご紹介します。
◆出版業界
- 読者(ユーザー)目線
- 受け手に喜ばれる質の高いものを作る
出版業界の人は、コンテンツの質にこだわる人、内容を大切にする人が多いです。同じWebの制作をしていてもいちばん「どうしたら読者(ユーザー)が喜んでくれるか、満足してくれるか」を最優先にして進めていたのがこの業界の人たちです。
筆者は新卒で入り一番長く働いたのが出版業界だったので、大切にするものの基準がここにあると感じますし、そもそも自分に合っていたのだと思います。
厳密にいうと、3大出版社のひとつの下請けのような形でWebも紙も含めて制作や編集をしていた会社にいたので、Webに理解のない編集者の方とやり取りしていて困るということもありましたが、一番ありがたかったなと思うのは「Webコンテンツであっても編集物のひとつ」という考えで厳しく指導してくださった編集者の方がいたことです。そのおかげで今も編集やライティングで仕事ができています。
◆広告業界
- スケールが大きいことをしてより多くの人に影響を与えたい
- 広告業界で名を上げたい、広告史に残るものを作りたい
- 著名な人と一緒に仕事をしたい
- 最新のもの、ほかにないものを作りたい
広告業界で働いていた上司や同僚にやりがいを聞くと「有名な〇〇さんと仕事できたこと」という趣旨の答えが返ってくることが多かったです
私が広告業界でいた会社の社長が特にそういう考えだったのかもしれませんが、いかに有名な作品を知っているか、事例を数知っているか、有名な人を知っているか。新しいものを生み出していかなければいけないので、知っていることが大事というのは正しいと思います。
穿った見方になりますが、個人的には先ほどお話ししたように出版業界で「質」と「中身」を大事にしてきた自分とはある意味逆の「見てくれ」や「形」を大事にする価値観で、合わないなと感じることもありました。
広告業界で有名な〇〇さんって広告業界の人しか知らないじゃん、と思ったこともあります。
もうひとつ印象的だったのは「広告業界」が大好きで働いている人が多かったこと。私が広告業界に入ったとき、半年ほどでその会社を退職する上司の最後の仕事に関わらせてもらったことがありました。
競合プレゼンで最後は負けてしまったのですが、負けましたというお知らせと一緒に、「勝ったところはこんな企画を出したそうです(詳しくは書けませんが、結構奇抜でおそらく内容は詰められていなさそうな案でした)。
過去にはこういうプレゼンでこんなことをした会社に負けたことがあります。そういう世界です、でもそういうところがとても好きでした。」と書いてくださっていたことを今も覚えています。
その上司は夜も土日もなく働いているような自分にも他人にも厳しい人でしたが、次は全然別の業界で働くかもしれない、というタイミングでした。なぜペーペーの私にそんな話をしてくださったのかはわかりませんが、そんな風に愛を持って仕事をしてきたというのは心を打つものがありました。
◆ゲーム業界(ソーシャル)
- いかにしてユーザーにたくさんお金を使ってもらうか
- 毎日数値を確認して、どんどんテコ入れしていくことにやりがいを感じるか
ソーシャルゲームは基本無料で、ゲームを進めていく過程のポイントポイントでどうやってユーザーにお金を使ってもらうかを考える必要があります。毎日売り上げ(KPI)を確認して予定の売り上げに達さなそうだと思ったら修正するために手を打たねばなりません。地道な作業の連続ですし、担当するゲームにもよりますが数学的な要素も必要です。
当たれば売り上げは大きいので(月に2桁億いくことも)そういった「大きなお金を動かしている感」を楽しめる人は合っているかもしれません。
それと同時に売り上げが落ちる際の落ち幅も大きいこと、また数年前ほどソーシャルゲームが流行っていないことも、これからはじめてこの業界に入ろうとしている人は考えたほうがいいと思います。
筆者がいた会社は新しく作る力があまりなかったので売り上げが落ち込みましたが、常に新しいものを作り出していける会社はまた状況が違ったと思います。
参考
【利用者アンケート】ゲーム業界に強いエージェント3社を徹底比較│ジョブシフト
◆Webサービス(IT業界)
- 時代のニーズに合ったものを生み出したい
- ひとつのことにこだわらず変化を楽しめる
Webサービスは本当にその会社によりますが、筆者の働いた会社は「当たりそう、お金になりそうなら何でもいいからとにかくどんどん新しいものを作っていくので、扱うサービスにこだわりはない」という考えでした。何かしらのこだわりからサービスを生んでいる会社も数多くあるので、すべての参考にはなりません。
筆者がそれまでいた業界は何らかのこだわりを持つ人が多かったので「売れれば何でもいい」という考えには驚きました。一長一短ですが、新しいことを提案してから決めて動くスピードが速いのはいいことだなと思っています。
細かいこだわりはないけど意思決定の速い組織で働きたい人、絶対にやりたいことがあるわけではないけどいろんなことをやってみたい人は向いているかもしれません。
自分が「何を大切にして働くか」を知ることは今後の仕事に役立つ
ここまで4つの業界についてご紹介しました。ご自身が大事にしたい「何を大切にして働きたいか」が決まっている人は改めて考え、特に定まってない方はこれを機に考えてみると今後に役立つと思います。
例えばWeb制作職で、中身にこだわりたい人が中身は適当でいいから数多くの量を出すことをよしとする職場で働いたらストレスが溜まってしまい、幸せに働けないと思います。逆にその他のことが多少しんどくても、そこがずれていなければ頑張れます。
また大切にしたいことが定まっていると、転職活動の際に、そことからめて志望動機につなげられて便利です。
参考
【311社から比較】評判の良い転職サイトのおすすめベスト10│ジョブシフト
一社一社について細かい志望動機を考えるのは大変ですが、自分の大事にしているものと合うポイントを話すようにすると応用が効くようになり、面接の通過率も上がります。
自分が働くうえで大切にしたいものを知り、それに合った働き方をする人が増えたら幸せに働ける人が増えると思います。
この記事を参考に、まずは自分が幸せに働くための基準を考えてみてくださいね!
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新卒を捨てたら人生終了?新卒を捨てポーランド・メタルの道へ飛び出た体験談
その動画がこちらです。
わたし自身、大学卒業後に正社員として新卒で入った会社を、たったの2ヶ月で辞めてしまった経験があります。
人からは「意気地なし」「親不孝」と罵られたり、自分自身も退職後に何度か「わたしは何事からもすぐに逃げてしまう弱い人間だ」と思い悩んで様々な面でつまづいたりしながらも、今はこうして自分の好きなものを仕事にしています。
今回のコラムでは、わたしが仕事の内定をいただいてから今に至るまでをお話しています。 仕事を辞めようか悩んでいる人、辞めた後どうなってしまうのか心配な人、とにかく何をしたらいいのかわからなくなってしまっている人、そんな悩める皆様とわたしの過去をシェアできたらなと思います。
就職活動を少しでも早く終わらせたかった大学生時代
わたしが就職活動を始めたのは2010年の秋、大学3年生の頃でした。
その時期は就職氷河期だのなんだの言われていて、大学側もかなり就活に対して気合が入っていました。
わたしは都内の女子大に通っていたのですが、氷河期であったとはいえ、その女子大の就職率は90%台後半。
ほぼ全員が就職する、むしろ就職しない選択肢なんて大学院に行く以外無いのでは?というような状況でした。
当時のわたしは「ゆくゆくは海外に住みたい」という願望はあったものの、特にはっきりと自分がやりたいことや夢などが決まっていたわけではありませんでした。
まわりのみんなも就活しているし、「とりあえず今はやるしかないんだよな~。卒業したら正社員になるしかないんだよね」と、それで頭がいっぱいになっていました。
当時、わたしの第一志望は映画関係の会社でした。
しかし、応募した会社はすべて、ことごとく落ちてしまいましたね。
その後は、半ばやけくそになって履歴書やエントリーシートを興味のあるなし関係なく多くの企業に送りました。
100通以上は送ったと思います。
就職を始めて1年弱たった頃、特に興味もなかった広告代理店から内定をいただきました。
もう就活をする必要はないということが嬉しくて、その会社から内定をいただいたのを最後に就活に終止符を打ちました。
入社2ヶ月で退職、新卒ブランドを捨てる
晴れて4月から有名企業のパートナー会社で正社員として働き始めたわたし。
同期もみんな気の良い人ばかり。
上司もユーモアあふれる方ばかりで、嫌なお局のような人もいませんでした。
しかし、とにかく実践重視のその会社は、習うよりも慣れろという体育会系のスタイルでした。
決められたエリアの会社やお店を、片っ端からまわって名刺を交換しまくる「名刺集め」もやりました。
入社1ヶ月後には一人で営業に行かされて、日ごと、週ごと、月ごとのノルマも課されるほどになりました。
帰宅は0時過ぎなんてこともしょっちゅうです。
そんな時間に、上司から仕事の件で電話がかかってきたこともありましたよ。
残業代ですか?
出ません。
社会人として荒波にもまれ始めた5月のGW、実家に帰省しました。
両親はわたしがうまくやっているのかとても心配していたのを覚えています。
ただ、そんな両親を安心させてあげたい、せっかくそこそこ良い会社に就職できたんだから頑張らないと、とその時は気丈に振舞いました。
GW明け、また過酷な営業活動が始まります。
来る日も来る日も朝から電話営業、午後は日が暮れるまで飛び込み営業、既定の終業時刻18時に帰れるはずはなく、夜遅くまで上司に詰められたり、よくわからないセミナーのようなものがあったり・・・。
大変でしたが、わたしは頑張れると思っていました。
実際にGWに実家に帰った時は、今の仕事を辞めようなんて1ミリも考えていなかったのですから。
しかし、気付かないうちにじわじわと心が悲鳴をあげていたようです。
ある日、いつものように営業資料をたくさん入れたトートバッグを片手に外回りをしていた時のことです。
気付いたら、地面に座り込んで声を出して泣いていました。
もう大人のはずの22歳の女性が、スーツが汚れたりパンストが破けるのなんてお構いなしに歩道に膝をついて大泣きしている。
今考えても正気の沙汰ではないと思いますし、傍から見たら絶対におかしい人でしかないですよね。
今思い出しても恥ずかしいのですが、その時の自分にはどうすることもできなかったんです。
その日から本気で仕事を辞めることを考え始めました。
本当に突然でした。
そして、5月半ば、営業に行ったふりをして公園で退職届を書いたのです。
ついに無職に。しかし世の中、味方になってくれる人も意外と多い
自分で言うのもなんなのですが、わたしは本当に人に恵まれています。
というのも、仕事を辞めたい旨を直属の上司に告げた時、彼は真剣にわたしの話を聞いてくれ、少し止めはしたものの、わたしの意見を尊重してくれました。
辞めたいと伝えるのはとても緊張しましたし、どうにもこうにも感情が高ぶってそこでもまた泣いてしまいました。
それにもかかわらず、あの時きちんとわたしと向き合ってくれた上司には今でも感謝しています。
そして、5月末にその職場を退職しました。
2012年6月1日は、記念すべき無職生活1日目です。
いつもは朝の6時に起きていましたが、少しのんびり寝て布団を干しました。
社会人になってから布団を干したのは、この日が最初かもしれません。
そして、夜は大学時代によ~く通っていた新宿の行きつけのバーに顔を出しました。
店に入るなり馴染のマスターに報告です。
するとマスターは一瞬驚いた顔をしてこう返してくれました。
「もう辞めたんか!ははは!でもまぁその仕事、やりたくなかったんだろ?」
こうして彼は、まるで何事も無かったかのように笑い飛ばしてくれたのです。
おそらく彼にとっては何気ない対応だったと思うのですが、大学時代からわたしを知っているマスターにそう言ってもらえるとなんだかとても心が軽くなり、ほっとしたのを覚えています。
さらには、カウンターに座っていた見ず知らずのお客さん(50代後半くらいだったでしょうか)にもその話をすると、
「人には合う仕事、合わない仕事があるんだよ。
その営業の仕事は君には合わなかったってだけ。
君はまだ若いんだしいくらでも可能性はある。
もし今やりたいことがあるのなら、明日にでもすぐにやってみなよ」
と、アドバイスをくれたのです。
中には、冒頭にも書いたように「根性なし」「親不孝」「大学まで出たのに」という言葉をかけてくる人もいました。
それは自分で重々承知していることなのに、言わなくては気が済まない人もよくいるものです。
そういう人の言葉は適当に流せばいいと思います。
本当にこちらのことを思って言葉をかけてくれる人にだけ耳を傾けないと、余計鬱々としてしまいます。
今、仕事を辞めようかどうしようかでとても迷っている人は、こうした言葉をかけられるのを恐れているかもしれません。
しかし、世の中、意外とあなたの味方もいます。
あなたの態度にもよるかもしれませんが、全員が全員冷たい言葉をかけてくるわけではないので、そこは安心しても大丈夫かと思います。
自分の好きな仕事をしてみたら、楽しい毎日が待っていた
100枚以上のエントリーシートや履歴書を送ったり、週に何度も会社説明会に行ったりして、そんな苦労をしてやっと手に入れた新卒正社員としての肩書を、あっさり捨ててしまったわたし。
これからどうしようかなという不安はもちろんありました。
しかし、地元に帰る気はありませんでした。
東京での一人暮らしには憧れていましたし、何よりそんなにすぐ仕事を辞めてしまったら親に合せる顔などありません。
幸い、仕事をしなくても数ヶ月は暮らしていけるだけの貯金はあったので、都内で仕事を探し始めました。
バーで出会ったおじさんのアドバイスのおかげで、ずいぶんと気持ちも吹っ切れて、今度こそは給料や肩書、人からどう思われるかなんて気にせずに、自分のしたい仕事をしようと決意します。
そして、わたしは音楽が大好きなので、都内のレコード会社でアルバイトとして働くことになりました。
本社の某部署で、週5日フルタイムのお仕事でした。
初出勤するまでは、そんな不安な気持ちが頭を駆け巡っていましたよ。
しかし、実際に仕事が始まってみると、楽しくて楽しくて仕方ない毎日が待っていたのです。
まず、かつては6時に起きていたものの、新しい職場は出勤時間が遅め、そして家から近めだったので、朝7時に起きても映画を観たりしながらのんびりと朝食を食べて、お弁当まで作って出勤することができるのです。
そんな些細なことがとても幸せでした。
髪型、服装も自由です。
お気に入りのバンドTシャツを着て出勤すると、さすが音楽好きが集まる職場だけあって誰かしらが「そのTシャツ良いね」と褒めてくれるのです。
さらには、運よく自分の大好きなジャンルの仕事を担当させてもらえることになり、毎日毎日出勤するのが楽しみで仕方ありませんでした。
もちろん、人間関係で悩んだり、仕事で失敗してとてもへこんだりと、人並みに嫌なことはありましたよ。
それでも何と言っても、自分の好きな音楽に携われることや、毎日のように音楽に関する新しい情報が入ってくるのが、何事にも代えられないほど楽しかったのです。
ただ、お給料は寂しい額でした。
保険などを引かれると、手取りで毎月12~13万円です。
幸い家賃も安かったし節約も得意だったので生活はできていましたが、貯金もしたいですよね。
というわけで、それまで気になっていた別の業種にも思い切って飛び込んで、週に数回、かけもちでアルバイトをさらに2つ始めました。
それがまたわたしにとっては都合が良かったのです。
副業で稼いだ分は貯金に回せますし、どこかの職場で嫌なことが起きた時は、いつも別の職場の同僚に相談に乗ってもらったり愚痴を聞いてもらったりすることができたのです。
そんなわけで2年間、トリプルワークをしながら週7日働き通しでしたが、身体は疲れるものの、精神的にはだいぶ満たされていました。
海外移住の転機、好きなものを求めてポーランドへ
東京での生活はとにかく刺激的で楽しくて仕方なかったのですが、やはり身体は正直です。
休みなく働いているせいか、それまでは健康体だったものの、この生活を始めてからというもの2、3ヶ月に一度は必ずと言っていいほど風邪を引くようになってしまいました。
「今の生活、すごく楽しいし充実してるけれど、ずっとは続けられないな」
そんなことをうっすら考えていた時に、転機が訪れました。
わたしのお気に入りのポーランドのバンドが、ポーランド国内でツアーをやることになったのです。
わたしはもともと海外でライブを観るのが好きなので、年に1度はライブのついでにどこかを旅行していました。
これは大きなチャンスだ!と確信しました。
お金もある程度貯まったし、ライブを観るついでに1年くらい海外で暮らしてみよう。
そう思って、すべての仕事を辞めて、2014年の秋にポーランドへ旅立ちました。
ポーランドに到着してからは、まるで夢のような出来事が次から次へと起きました。
好きなバンドのライブを生で観られたことももちろん嬉しかったのですが、そのバンドのメンバーがわたしが日本からわざわざやってきたことを知って、ツアーバスに同乗させてくれ、一緒にツアーをまわれることになったのです。
何年も前から憧れていたバンドメンバー本人たちと一緒に彼らのツアーをまわれるなんて、信じられませんでしたし、本当に幸運としか言いようがありません。
その後、縁あってポーランドにしばらく住むことになりました。
しかし、ここでまた人生の難関に出くわしてしまうのです・・・。
悩んでいるだけでは何も始まらない
ポーランドに住み始めて最初の頃は何もかもが新鮮で、憧れていた海外生活を手に入れたこともあり、すべてが輝いて見えました。
しかし、数ヶ月もするとだんだん現実が見えてきます。
さらには、特に仕事をしているわけでもないので、貯金はどんどん減っていく一方。
ポーランド国内中の日本食レストランや、外国人を雇ってくれそうな場所に履歴書を送りまくってみたものの、返事は来ても実際に採用されることはありませんでした。
毎日そんなことばかり考えていると、どんどん気分も沈んでいくんですよね。
それもあってか、毎晩のように悪夢にうなされていました。
そうこうしているうちに、当時所持していたビザが切れてしまったので、いったん帰国することに。
帰国後は面目なくて親元で暮らす気も起きず、住み込みでよその県へと働きに出てしまいました。
知り合いの一切いない新しい環境。
改めて、わたしって何がしたいんだろう・・・と考えるようになりました。
東京に住んでいた頃は、あんなに好きなことをやって楽しんでたじゃん。
好きなことって何だ?
やっぱり音楽だし、ずっと音楽に携わっていたいな。
それがわたしの答えでした。
わたしの好きなことは昔から変わることなく音楽だったのです。
世の中に良いバンドはたくさんいるけれど、まだまだ知られていないバンドもたくさんいる。
だったらわたしがもっとそういうバンドを世の中に広められないだろうか?
自分は楽器も不得意だしバンドはできないけれど、これからもメタル音楽がすたれないようにバンドたちをサポートすることはできるぞ!
そして、バンドを紹介する動画をYouTubeにアップし始めたのです。
今見るととても恥ずかしいです(笑)
しかし何の気なしにアップしたこの動画が大当たり。
あちこちで拡散され、ポーランドのVICEマガジンさんからインタビューの依頼まで来たほどです。
色々なバンドからコンタクトもあり、可能性を見出してポーランドに再び赴きました。
そこからはわたしもぼけーっとチャンスを待ってなんかいませんでした。
どうしたら自分なりにもっとメタル音楽と関われるかを探し続け、バンドにインタビューをするようにもなりました。
そのうち、自分の好きな音楽を広めるためには自分でお店を始めれば良いということにも気づき、CDやグッズを販売するサイト運営に至ったのです。
これがまたありがたいことに、すでに結構常連さんもいらっしゃるんですよ^^
基本的にはわたしが気に入った商品しか仕入れないので、それを購入してくださった方から喜びのメールをいただくと、もうこちらも嬉しくて嬉しくてたまりません。
こうして色々と活動していたら、TVに出演するチャンスまで巡ってきました。
日本の某TV局さんがわたしの人生に興味を持ってくださり、わざわざポーランドまで取材に来てくださったのです。
わたしの両親の元にも某有名芸能人とスタッフさんが撮影に足を運んでくださり、親は「TVに出るのはともかく、まさかあの人に会える日が来るとは思わなかったよ。冥途の土産をどうもありがとう」と喜んでくれました。笑
この言葉を聞いた時は、こんな親孝行の仕方もあるんだなぁとしんみりしてしまいましたよ。
さらには現在、新しく音楽関係の某プロジェクトも進めている最中で、稼ぎはまだまだ少ないけれど、今が一番人生で充実しているのではないかと思うくらいです。
これまでは特にこれといった夢が無かったわたしですが、今はその夢も見つけることができました。
最後に
こう言ってしまうと、開き直っているようで気に障る方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
わたしは本当にあの時、あのタイミングで仕事を辞めて良かったと心から思います。
もしあの時仕事を辞めていなかったら、また別の人生が待っていたでしょう。
グッと耐えていたら出世していたかもしれませんし、重圧に耐えきれず自殺していたかもしれません。
ただひとつ言えることは、もしあの仕事を続けていたら、今の生活は無かったと思います。
こうして自分の好きなものを追及して、それを仕事にしてはいなかったかもしれません。
いや、遅かれ早かれ、同じことをしていたかもしれませんが、おそらくもっともっと歳を取ってからだったでしょう。
まだアクティブに動ける20代のうちに自分のやりたいことに気付けて、夢まで見つけることができたのは幸いだと思っています。
他の人と違う道を選択するのって勇気がいりますよね。
人の目も気になるかと思います。
だけど、その勇気を出して飛び出してみると、また新しい世界が開けてくるに違いありません。
別の道を選択したとしても悩みは尽きないかもしれませんが、悩むよりもまずは行動することが大切なのではないでしょうか。
都内女子大卒業後、正社員として就職するも2ヶ月で退社。 もともと興味があったレコード会社やその他の業種でアルバイトをし、 好きな音楽を追いかけてポーランドへ。
現在はメタルの魅力を伝えるべく、通販サイトを運営しています。⇒http://dekalog11.com/
YouTubeチャンネルもやっています
言葉の壁!文化のちがい!外国人の上司・同僚と働いた思い出
(初めまして。はじめまして、フリーライターの日野珠希といいます。
私は2017年4月に開業届を出すまで16年間会社員をやっていました。新卒で入社した日系のSlerを皮切りに編集プロダクション、制作会社、外資系ベンダー、電気メーカー、学校法人など約10社渡り歩いてきました。私の経験職種は普段みなさんが仕事で使うパソコンやサーバと呼ばれる大型コンピューターのメンテナンスや技術サポートを行うヘルプデスクと編集ライターです。
同じ職種でも会社が変われば、微妙に仕事の進め方や集まってくる社員の性格もちがいます。たとえば、同じIT系でも日系Slerと外資系ベンダーではまったく別物です。16年の社会人生活で転職を繰り返したおかげで、いろんな人たちと一緒に仕事をしてきました。その中でも一番印象に残っている外国人の上司、同僚と働いた経験をご紹介します。
日本人が関西出身と東京出身で全然ちがうように、外国の方も国籍や人種により考え方や習慣が異なります。この記事に書いた内容はあくまでも私が接した方々の話であり、すべての外国人に当てはまるわけではありません。そのことを踏まえたうえで読んでいただければと思います。
英語力ゼロの私が外国人と働くようになった理由
ぶっちゃけ私の英語力はほとんどありません。仕事柄、サーバで起きた障害の原因を調べる際に最新の技術情報が英文しかないので、かろうじて英文が読める程度です。それ以外の「話す」「聞く」はまったくできません。せいぜい、Google翻訳を使いながら英文メールが書けるぐらいです。
英語力がゼロに等しい私が外国人の上司や同僚と一緒に働くこととなったきっかけは、ITエンジニアの技術者派遣を行う会社に転職したからです。ここは、インフラ構築やセキュリティ対策、ヘルプデスクを行うITエンジニアを非IT系企業の情報システム部門にアウトソーシングする会社でした。そのため、社員の大半が自社ではなくお客様先で常駐して働いていました。私も例外でありません。
私がこの会社に転職した理由は面接で「残業時間がほとんどない」といわれたからです。
しかし、実際には私がアサインされた職場は、前任者が大病して倒れたいわくつきの外資系企業。まともな引き継ぎなしで業務の立て直しをしなければなりません。しかも、ちょうど私が入社した時期はパソコンのリプレイスや常駐先企業の内部監査を控えていた色々と忙しい時期でした。そのため、在籍中は、毎日平均2時間は残業していた記憶があります。定時で上がれたらラッキーだと思う程度です。
しかも私と一緒に働く情シス部門のメンバーは全員外国人。私を含めてこんな感じのメンバーと一緒に働くこととなりました。
- 中国人男性の楊さん:外資系企業の社員で情シス部門のマネージャー
- アメリカ人のスティーブ:同じ会社から業務委託で週3回だけ作業に来るスタッフ
- 中国人女性の周さん:同じ会社から業務委託で毎日常駐するスタッフ
- 私:周さんと同じ
外資系企業といっても規模は会社によりけりで、私が常駐された企業は、全世界で5000人程度しか社員がいません。そのため、日本法人の社員は120人程度でした。情シス部門と研究部門のマネージャー以外は全員日本人だったので、社内の雰囲気は日本の中小企業とそう変わりません。強いてちがいをあげるなら、「既婚女性でも海外出張を頻繁に行う」「役員は全員個室持ち」というぐらいです。
情シス部門は外国人だらけでも社員は圧倒的に日本人が多かったので、普段のコミュニケーションは日本語です。中国人の2人は英語よりも日本語が話しやすいといっていたのもあって、その言葉に甘えて普段の会話は日本語ですませていました。これは本当に助かりました。
日本人とここがちがう?外国人とのコミュニケーション
実際に外国人と接してみて大変だと思ったことをまとめてみました。
意見を伝えるのも一苦労…微妙なニュアンスが伝わらない
情シス部門の3人はとても良い頭のよいエリートさんたちで、日本語も上手です。しかし、ネイティブではないので会話しても微妙なニュアンスはなかなか伝わりません。
日本人同士だったら1分で終わる話も彼らと話すと5分近くかかることもしばしば。お互いの意思疎通がスムーズにいかないときは、紙で英語や日本語を交えながら筆談していました。失礼を承知でいいますが、ぶっちゃけ外国の方は字が汚いです。そのため、筆談でも字を解読するのに一苦労でした。言葉による意思疎通がうまくいかないことは私に結構ストレスでした。
率直に意見をいう
良くも悪くも彼らは自分の意見を率直にいいます。それが日本人との大きなちがいです。特に周さんは顕著でした。
入社したての頃、周さんから英語力について質問されたときのことです。
周さん「あなたどのくらい英語できるの?」
私「かろうじて読める程度ですね。ほとんど英語できません」
周さん「はぁ~あなたその程度の英語力でうちの会社に来たんですか?ちょっとありえないんですけど」
あまりにも率直にダメ出しされたので、「面と向かってディスるとかスゲー。さすが中国人。日本人だったら思っても絶対いわないよね」と腹が立つというよりも私はある種の感動を覚えました。
手厳しい意見ですが、周さんのいうことは正しいです。外資系企業に入ったら何だかんだ英語は使います。実際、本国の情シスにメールで質問したり、他国の情シスとの電話会議に参加したりする機会はあったので業務で英語は必要でした。いくら面接で「英語力はなくてOK」といわれても勉強するのが当たり前です。
また、転職あるあるなのですが、面接をする人事や管理職クラスの人が「入社後に勉強してもらえればいいよ」と優しいことをいいます。しかし、中途採用のスタッフを受け入れる現場としては「誰が面倒見ると思ってるんだ」と迷惑することは結構あります。
アバウト過ぎて大事なことを教えてくれない
中国人の2人はかなりアバウトな性格でした。よくいえばおおらか、悪くいえば雑。特にマネージャーの楊さんのアバウト過ぎて大事なことを伝え忘れていることが多くて本当に困りました。
楊さんは外出することが多く、社内にいないことがたびたびありました。そんな日に限って楊さんしか知らないシステムのことについて質問を受けます。しかも、「銀行の決済システムで入金ができない。今日入金しないとみんなの給料や業者への支払いが間に合わない」と緊急対応が必要とされるものばかりです。
外出するのは一向に構いませんが、他の社員は「情シスに聞けば何とかなる」と思っています。そのため、楊さんしか知らないことが多くて困ることは頻繁にありました。日本人の上司でも少なからずあることですが、日本人の比ではありません。
結局、銀行の決済システムの件で、楊さんの携帯に電話してもなかなか捕まりません。銀行の入金時間に間に合わないので、本当はやってはいけないことですが、管理者権限で楊さんのパソコンにログインして決済システムのマニュアルを見ながら何とか対応した記憶があります。
感情の起伏が激しい
日本人と比べて感情の起伏が激しいです。特に周さんは激怒すると手がつけられません。彼女は業務量が多く誰よりも遅くまで残業していました。ある日、週1回の定例ミーティングで「なぜ私1人だけこんなに仕事をしなきゃいけないんだ!」と、3時間延々と彼女の怒りの声を聞かされたときはさすがに辟易しました。「こんなに長時間怒ってよく疲れないなあ……」と感心するほどです。あまりにも彼女の怒りが激しいので誰も口をはさめません。反論すると10倍以上の勢いでいい返されて話が長くなるからです。
楊さん以外のメンバーは同じ会社から業務委託で常駐しているスタッフです。しかし、3人ともそれぞれ業務委託契約書に記載されている業務内容、勤務時間、単価がちがいます。そのため、同じ職場で働いていても担当する仕事の内容は全く異なります。せいぜい周さんと私の共通業務はユーザーサポートぐらい。しかも、業務のやり取りは8割以上メールで行います。楊さんと周さんがやり取りするメールのccに私やスティーブは入れないので、なぜ彼女だけ業務量が多いのか私にもスティーブにも判断できません。
周さんと私は週5日常駐していてデスクが隣なので、よく彼女の愚痴は聞いていました。彼女は自分の感情が先走ると、頭の中で考えていることをうまく説明できません。彼女の母国語の中国語だったらひょっとしたら、もっとうまく喋れたのかもしれません。残念ながら私は中国語がわかりません。あまりに愚痴が多くて、聞く方も疲れるので、彼女に私にできることはないか以下の質問をしてみました。
- 何の業務で困っているの?
- 私にできることはある?
- 2であればいつまでに何をやればいい?
- 3の中で複数業務があったうちの優先順位はどれ?
周さんはちょっと考え込んで「説明するの面倒くさい。でも自分だけ仕事多いのイヤ」といいました。この言葉を聞いて「真面目に取り合うんじゃなかった……。バカバカしい」と私は心底思いました。
日本人よりも仕事がしやすい面もある
かなり戸惑う面もありましたが、日本人の上司や同僚よりも仕事がしやすい面もたくさんありました。
意志決定が早い
楊さんはアバウトすぎるところもありましたが、とても合理的な人でもありました。業務で困ったことや進めたいことを相談したときの意思決定の早さは、日本人上司とは比べてものになりません。
日本人上司の中には「大変だね」「気持ちはよくわかるよ」と耳障りのよい励ましの言葉だけいって何のフォローもしてくれない人もかなりいます。そればかりか責任を押し付ける人も少なくありません。
楊さんは大事なことの説明が足りないだけで、無責任な人ではありません。その点、一緒に仕事をしていて日本人上司よりも信用できました。むしろ、微妙なニュアンスは伝わらなくても、仕事がサクサク進むので下手な日本人上司よりもやりやすいと思うほどです。
裏表がない
彼らは、日本人の感覚でいえば「辛辣すぎる」と思うぐらいはっきり意見をいいます。しかし、本人のいないところで悪口をいったりすることはありませんでした。これは3人に共通していたことです。
裏表がないので、日本人とちがって言葉の裏を読んだり、深読みしたりする必要はありません。いわれた言葉を額面どおり受け取ってよいのでかえって日本人より付き合いやすい部分もありました。
周さんにいわれてとても印象に残っていることがあります。
周さん:「どうして日本人の女の子ってなぜ本人のいないところで悪口いうの?アメリカ人や韓国人はそんなことしないんだけど?気になるところがあればお互いはっきりいえばいいのに。私は他国の人たちと同じように日本人とも本音で話して仲良くしたい」
この発言に対する私の答えはこれです。
私:「日本人女性は何でも共感してほしい生き物だから、反対意見を聞くのがキライなんだよ。たとえそれが正論だったとしてもね」
私は日本人の中でもテンションが低くて、なるべく静かに過ごしたいと思う人です。正直、周さんのストレート過ぎる感情表現に自分のエネルギーを吸い取られるような気がして、なるべく距離を起きたいと思っていました。まるで自分の本音を見透かされた気分に陥りました。「仲良くしたいと思ってくれるのは嬉しいけど……」と複雑な気持ちになったことを今でも覚えています。
結論:付き合いづらい面もあるけど日本人にないよさもある
私は根っからの日本人なのでやはり外国人と比べて日本人の方が付き合いやすいです。会話をしていて微妙なニュアンスが伝わらないところが一番のストレスでした。私が英語や中国語で彼らと会話ができればもう少しちがったのかもしれません。また、彼らのアバウトさや感情表現の激しさに振り回されてとても疲れた部分もあります。
辛辣な意見に正直傷つくこともありました。反論したくても相手の口調が強すぎて「うまく言い返せない……」とモヤモヤすることもしばしば。しかし、裏表がないのでいわれたことを額面通り受け取ってよい付き合いやすさもありました。
残念ながらドラマのように彼らと国籍や人種を超えた深い友情を築けたわけではありません。あくまでも仕事上の付き合いです。しかし、日本にいながら1つのチームで外国人の彼らと一緒に仕事をできたことは、私にとって貴重な経験です。今はたまたまフリーランスのライターとして働いていますが、また会社員に戻ることもあるかもしれません。会社員に戻ったとしても外国の人と隣のデスクで一緒に働くことは私の人生で二度とないでしょう。
参考
元大手スーパーの正社員が語るブラックエピソード5選。このような企業に入社しないためには。
ネット上で小売業、特にスーパーの正社員ってブラックだとよく言われています。 結論から言うと、私が入社した大手スーパーもブラック企業でした。 この記事ではそのブラック企業でのエピソードと、そういったブラック企業に入社しないためにどうすれば良いのかをご紹介します。
ブラックエピソード5つ
それでは実際に大手スーパーに入社して経験したブラックエピソードをご紹介します。
1 5泊6日の新入社員研修
まず1つ目は入社早々いきなりの出来事である5泊6日の新入社員研修です。 4月入社のはずが3月から行われたのでその時点でブラック臭がしますが、その研修の中身も散々で
- マンホールを踏んだら説教
- 喉が枯れるまで大声で社歌を歌わされる
- 罵倒を受けつつそれを返すような大声を発しながら手漕ぎボートを漕ぐ などが行われたのです。
私はこのような声を張る研修が続いたせいか、喉に違和感を覚え病院に行きました。 診察の結果しばらく声を出さない方が良いと言われましたが、研修に戻ると特に休ませてはくれずそのまま声を張る研修は続きました。
2 自爆営業
2つめのブラックエピソードは自爆営業です。 スーパーを利用したことある人は見たことがあるかもしれませんが、うなぎ予約とか、クリスマスケーキの予約とかのカタログ予約販売というものが存在します。
お客様への販売と別に、これら予約商品を「よければ買ってくださいね」というふうに上司から言われるのです。
強制的に自社の商品を買わせることは自爆営業となり違法なため「よければ・・・」というニュアンスなのですが、新入社員は7万円のノルマが割り振られ、週に一回くらい「かわんちゅさんの購入金額〇円」という通知が来るなど半ば強制的なのが現実です。
これでも自爆営業はしていないというスタンスでいるのが本当に納得できませんでした。
3 出世するほどブラック化
個人的にこれが一番ブラックだと感じているのですが、出世すればするほどブラック化していくことを採用時にひた隠しにしているという点です。
私がいたスーパーは大手ということもありサービス残業には結構厳しい部分がありました。 月に残業できる時間も上限があり、一見まともな企業だと感じます。
しかしこれも出世して管理職になれば残業代は出なくなるし、勤務時間も7時から23時に増える、休みも年間20日減るなど環境がどんどん劣悪になっていく実情があったのです。
それを採用時などにはひた隠しにしており、入社してしばらくしないとわからないような環境にしているのです。 もう気づいた時には企業に染まっていて、辞める人の数も減らすことができるという策略です。
私はこの実情に早く気づいて本当によかったと思っています。
4 転勤の多さ
最後に転勤の多さもブラックエピソードの1つとして挙げられます。 面接時に、転勤は平均3年に1回のペースで早くて2年くらいだと聞いていました。
しかし現実は長くて1年半くらい、半年で転勤している人も少なくありませんでした。 その原因は
ブラックな環境に嫌気がさして辞める人が多い
↓
その度に欠員補充の人事異動が行われる
↓
転勤数が多くなり、嫌気がさして辞める
↓
また欠員補充の人事異動が行われる
という負のスパイラルでした。
5 上司のブラックエピソード
今までは実際に私が体験したエピソードでしたが、1つ上司が体験していたブラックエピソードをご紹介します。 それは、奥さんの出産日が繁忙日と重ならないように帝王切開で出産日を固定していたというエピソードです。
スーパーは土日はもちろんのことクリスマスなどの忙しい日は休むことができません。 しかしだからと言って出産の日をずらすなんて非人道的だと思いませんか。
私は将来結婚して、奥さんにこのようなことをさせたくないので退職してよかったなと思っています。
このようなブラック企業に入社しないためには
今回紹介したブラックエピソードは実際に企業に入社してわかったようなことばかりでした。 しかし、退職後に募集要項や四季報に載っている情報をみるとニュアンスが少し違うだけでブラックな要素があることに気づきました。
そこで、入社してからブラックだと気づいて後悔しないために事前情報で判断する方法を紹介していきます。
転職サイトを利用する場合
転職サイトを利用する場合、情報をいかに収集できるかがブラック企業に入社しないためのかぎとなります。
ブラックかどうかを判断する情報でおすすめなのは
・入社3年以内の離職率
・有給休暇消化率などの数字を開示しているか
これらの情報です。
入社3年以内の離職率
会社は入社して辞めるとしても3年はいたほうが良いという風潮があります。 そういった風潮がある中で、3年以内に会社を辞める人の割合が多いと、その企業はなんらかの問題がある場合が多いです。
転職サイトなどに記載されている3年以内離職率が高い企業は少し疑ってかかったほうが良いと思います。
有給休暇率などの数字を開示しているか
入社3年以内の離職率が高い場合は怪しいと先ほどお伝えしましたが、そもそもそういった情報を開示していない企業も多く見受けられます。
私がみる限り、離職率などの情報を開示している企業は離職率が低い企業が多かったです。 つまり、離職率が高い企業はその企業にとって知られたくない情報なのでそもそも記載していないということです。
これは離職率以外の情報にも言えます。 他の情報は書いてあるのに、有給休暇消化率が記載されていないなどです。
ちゃんと有給休暇が消化されているならその情報を記載しない手はないので載せていないということはなんらかの事情があるのです。 こういったように良いことしか記載していないといったケースもかなり多く見受けられますので、離職率や有給休暇消化率などの項目がしっかり記載されているかどうかを確認しながら募集要項などを見てみてください。
転職エージェントを利用する場合
ブラック企業に入社しないためには情報を集めることが大事なのですが、やはり転職サイトで調べるにも限界があるし、そもそも情報が開示されていないパターンもあります。 そんな時は転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントなら企業の人事担当者との繋がりがある場合もあり、ネット上で流れている情報よりも正確で最新の情報を手に入れることができるからです。 また、それだけでなく転職エージェントは転職活動における面接対策や年収交渉などもしてくれるところもあります。
情報を集めるだけでなく、転職活動に関するフォローをしてもらえることは非常に心強いと思いますのでぜひ利用してみてください。
まとめ
私がスーパーに入社して経験したブラックエピソードと、それを事前に防ぐためにどのようにすれば良いかをお伝えしましたが、やはり企業というものは入社してみないと実態がわからないものです。
私が入社したスーパーも、募集要項や面接などで出会った人事担当者の雰囲気がよかっただけに、入社後にどんどんブラックさが露呈してきてショックでした。 こういったことにならないためにも事前に転職サイトでの情報開示率を気にしてみたり、転職エージェントなどを利用してその企業の本当の情報を手に入れるようにしてください。
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