ジョブシフトblog - サイト運営の楽しみと苦悩のブログ

転職サイトを運営してる中の人のブログです。苦悩や業界についての考察、独自の働き方への意見を発信しています。

「何を大切にして働くか」はとても重要。4つの業界で働いて感じた、それぞれの業界で働く人が大切にしているもの

 

みなさんが仕事をするうえで譲れない価値観は何ですか? 自分が「何を大切にして働くか」をきちんと知ることは、仕事探しや会社探しにおいてとても重要です。

 

 

筆者

twitter.com

 

著者はずっと「Webの制作を行う会社」で「制作するものの企画や進行を行うポジション」で働いていますが、転職をした際に業界や職種は微妙に違うところに行き「出版業界」「広告業界」「ゲーム業界(ソーシャル)」「WEBサービス(IT業界)」に努めた経験があります。


「同じ制作ということでは一緒だろう」とあまり業界にはこだわらずに転職してきたのですが、実際に働いてみると、同じようにWebサイトのコンテンツを作っていても大切にしているものが違うなと感じます。そして意外とこの「大切にしているもの」が仕事のやりがいや、会社や一緒に働く人たちと共感を持って働けるかどうか、しんどい時に踏ん張れるかどうかに関わってくるなと痛感します。

 

それぞれ経験したのは1~2社で、たまたまその会社がそうだったという可能性もあるので参考程度にお読みいただきたいですが、それぞれの業界で働いた経験がある友人たちとこの話をするとある程度同意を得られるので全く的外れでもないのではと思います。

の順に、経験談を交えつつご紹介します。

 

◆出版業界

 

  • 読者(ユーザー)目線
  • 受け手に喜ばれる質の高いものを作る
 

出版業界の人は、コンテンツの質にこだわる人、内容を大切にする人が多いです。同じWebの制作をしていてもいちばん「どうしたら読者(ユーザー)が喜んでくれるか、満足してくれるか」を最優先にして進めていたのがこの業界の人たちです。

 


筆者は新卒で入り一番長く働いたのが出版業界だったので、大切にするものの基準がここにあると感じますし、そもそも自分に合っていたのだと思います。

厳密にいうと、3大出版社のひとつの下請けのような形でWebも紙も含めて制作や編集をしていた会社にいたので、Webに理解のない編集者の方とやり取りしていて困るということもありましたが、一番ありがたかったなと思うのは「Webコンテンツであっても編集物のひとつ」という考えで厳しく指導してくださった編集者の方がいたことです。そのおかげで今も編集やライティングで仕事ができています。

 

広告業界

 

  • スケールが大きいことをしてより多くの人に影響を与えたい
  • 広告業界で名を上げたい、広告史に残るものを作りたい
  • 著名な人と一緒に仕事をしたい
  • 最新のもの、ほかにないものを作りたい

 

 

広告業界で働いていた上司や同僚にやりがいを聞くと「有名な〇〇さんと仕事できたこと」という趣旨の答えが返ってくることが多かったです

 

 

私が広告業界でいた会社の社長が特にそういう考えだったのかもしれませんが、いかに有名な作品を知っているか、事例を数知っているか、有名な人を知っているか。新しいものを生み出していかなければいけないので、知っていることが大事というのは正しいと思います。


穿った見方になりますが、個人的には先ほどお話ししたように出版業界で「質」と「中身」を大事にしてきた自分とはある意味逆の「見てくれ」や「形」を大事にする価値観で、合わないなと感じることもありました。

 

広告業界で有名な〇〇さんって広告業界の人しか知らないじゃん、と思ったこともあります。

 

もうひとつ印象的だったのは「広告業界」が大好きで働いている人が多かったこと。私が広告業界に入ったとき、半年ほどでその会社を退職する上司の最後の仕事に関わらせてもらったことがありました。

 

競合プレゼンで最後は負けてしまったのですが、負けましたというお知らせと一緒に、「勝ったところはこんな企画を出したそうです(詳しくは書けませんが、結構奇抜でおそらく内容は詰められていなさそうな案でした)。

 

過去にはこういうプレゼンでこんなことをした会社に負けたことがあります。そういう世界です、でもそういうところがとても好きでした。」と書いてくださっていたことを今も覚えています。


その上司は夜も土日もなく働いているような自分にも他人にも厳しい人でしたが、次は全然別の業界で働くかもしれない、というタイミングでした。なぜペーペーの私にそんな話をしてくださったのかはわかりませんが、そんな風に愛を持って仕事をしてきたというのは心を打つものがありました。

 

◆ゲーム業界(ソーシャル)

 

  • いかにしてユーザーにたくさんお金を使ってもらうか
  • 毎日数値を確認して、どんどんテコ入れしていくことにやりがいを感じるか

 

 

ソーシャルゲームはWeb制作の中でも一番毛色が違ったなという印象があります。同じゲーム業界でも、コンシューマゲームともまた違います。ゲームが好きだからゲーム業界に入りたいと思っている方でソーシャルゲーム制作を検討している方はこの違いをきちんと把握してから入ったほうがいいと思います。

 

ソーシャルゲームは基本無料で、ゲームを進めていく過程のポイントポイントでどうやってユーザーにお金を使ってもらうかを考える必要があります。毎日売り上げ(KPI)を確認して予定の売り上げに達さなそうだと思ったら修正するために手を打たねばなりません。地道な作業の連続ですし、担当するゲームにもよりますが数学的な要素も必要です。

 


当たれば売り上げは大きいので(月に2桁億いくことも)そういった「大きなお金を動かしている感」を楽しめる人は合っているかもしれません。

 

それと同時に売り上げが落ちる際の落ち幅も大きいこと、また数年前ほどソーシャルゲームが流行っていないことも、これからはじめてこの業界に入ろうとしている人は考えたほうがいいと思います。

 

筆者がいた会社は新しく作る力があまりなかったので売り上げが落ち込みましたが、常に新しいものを作り出していける会社はまた状況が違ったと思います。

 参考

【利用者アンケート】ゲーム業界に強いエージェント3社を徹底比較│ジョブシフト

Webサービス(IT業界)

 

  • 時代のニーズに合ったものを生み出したい
  • ひとつのことにこだわらず変化を楽しめる

 

 

Webサービスは本当にその会社によりますが、筆者の働いた会社は「当たりそう、お金になりそうなら何でもいいからとにかくどんどん新しいものを作っていくので、扱うサービスにこだわりはない」という考えでした。何かしらのこだわりからサービスを生んでいる会社も数多くあるので、すべての参考にはなりません。

 

 

筆者がそれまでいた業界は何らかのこだわりを持つ人が多かったので「売れれば何でもいい」という考えには驚きました。一長一短ですが、新しいことを提案してから決めて動くスピードが速いのはいいことだなと思っています。

 

細かいこだわりはないけど意思決定の速い組織で働きたい人、絶対にやりたいことがあるわけではないけどいろんなことをやってみたい人は向いているかもしれません。

 

自分が「何を大切にして働くか」を知ることは今後の仕事に役立つ

 

ここまで4つの業界についてご紹介しました。ご自身が大事にしたい「何を大切にして働きたいか」が決まっている人は改めて考え、特に定まってない方はこれを機に考えてみると今後に役立つと思います。

 


例えばWeb制作職で、中身にこだわりたい人が中身は適当でいいから数多くの量を出すことをよしとする職場で働いたらストレスが溜まってしまい、幸せに働けないと思います。逆にその他のことが多少しんどくても、そこがずれていなければ頑張れます。

 

また大切にしたいことが定まっていると、転職活動の際に、そことからめて志望動機につなげられて便利です。

 

参考 

【311社から比較】評判の良い転職サイトのおすすめベスト10│ジョブシフト

 

一社一社について細かい志望動機を考えるのは大変ですが、自分の大事にしているものと合うポイントを話すようにすると応用が効くようになり、面接の通過率も上がります。

自分が働くうえで大切にしたいものを知り、それに合った働き方をする人が増えたら幸せに働ける人が増えると思います。

 

 

 

この記事を参考に、まずは自分が幸せに働くための基準を考えてみてくださいね!

 

 

               \ ジョブシフト /

 

                   ↓  ↓

 

f:id:job-shift:20181108105747j:plain